あらすじ
殺し屋だった過去をかくし、秘境の温泉旅館・椿屋で働く、本名、年齢不詳の男、通称「源さん」。銃を捨て、穏やかにひっそりと生きる生活に安らぎを見出し始めた源さんだが、まだ完全に過去を断ち切れたわけではなかった。秘境の温泉宿には、色々な客がやって来る。色々なことがある。人生に疲れ、自殺しに来る客。日常から解き放たれ、ハメを外した団体客。TV番組の取材。お忍び旅行の有名人。椿屋へやって来た人間の数だけ、さまざまな人生模様が繰り広げられて行く。
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Posted by ブクログ
元・殺し屋の男が、秘境の温泉旅館・椿屋の従業員“源さん”として、第二の人生を歩き出すという短編(一話完結型)劇画。
何年か前に、電車の中吊りでドラマ版の広告を見掛けて、なんとなくタイトルが気になっていた作品。
ふと思い出したので2巻まで購入してみました。
タイトルから「温泉地に隠れ住む現役スナイパー」を想像していたのだけど、実際には(2巻現在では)完全に引退している感じ。
それでもまぁ、ときどき「悪事を働く宿泊客を半殺し!」とかやってるけど。
基本は、訳ありな客を巡る人間ドラマ&ハードボイルド(お色気シーンありあり)ですな。
どちらかというと、“旅の恥はかき捨て”系の下種な中高年男性と、何らかの性商売を行う女性たちの話、みたいなものが中軸となっているので、「人情話にホロリ」というよりは、「人間ってやつは…」という読後感かなぁ。
そして、主人公は「問題を解決する」というより「現実を観察する」立ち位置なので、勧善懲悪的な爽快感もあまりないです。
3巻以降は、もういいかな…。