あらすじ
会社更生法の適用申請から2年、経営破綻したJALがこの9月には再上場を果たす。経営破綻の実態をスクープした著者が、2兆3000億円もの負債を抱え込んだ旧体制の悪弊をあらためて検証。一方、一私企業を救うために講じられた「法的整理」という措置が大きな副作用を残したことも見逃せない。安易な政府支援が、同業を危うくしているだけでなく、市場や行政の信頼を大きく損ねているからだ。再上場の功罪を問う、緊急出版!
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Posted by ブクログ
再上場を果たしたJALの真相に興味を持って購入。
銀行団が送り込んだアリックス(企業再生専門の支援会社)、JAL再生タスクフォース、稲盛さんのアメーバ経営等は興味深かった。
<備忘録メモ>
「頑固者で一直線。昔ながらの経理部長タイプ」(部長時代の西松氏)
「機材関連報酬額」→営業外利益で計上
電車通勤(都バス)、役員報酬カット、役員用個室廃止
上下分離案(機材保有会社とオペレーション会社に上下分離、旧・国鉄)
財務相の思惑?(政策投資銀行の完全民営化の遅延)
DBJの追加融資の8割に政府保証(P107)
再生タスクフォース→7社・81人+5行・8人分
タスクフォースの2つの弱点 ~強制力とお金が不足
海外支店長たちの陳情(JAL機差押えのリスク)
<アメーバ経営の解説部分>
あらゆる組織を7、8単位に分割
1日当たりの収支を算出
1万円単位でズレを追求、即座に対応策を打つ