【感想・ネタバレ】時の娘のレビュー

あらすじ

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世--彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか? 退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。安楽椅子探偵ならぬベッド探偵登場。探偵小説史上に燦然と輝く歴史ミステリ不朽の名作。

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「薔薇王の葬列」を読んでいたら、無性に読みたくなって。十数年前に読んで手放した本でしたが、メルカリで再度購入。いや、堪能いたしました。フレーズもいっぱい登録しちゃいました。

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2022年07月05日

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ネタバレ

アームチェアディテクティブならぬベッドディテクティブ。
警官の(推理作家の)視点で歴史ミステリを解明していくお話の古典とも言える作品。
これから読むとリチャード三世推しになり、シェイクスピアから入ると真逆になるという。
映画『ロスト・キング 500年越しの運命』も見てみたいなぁ。
映画のノベライズはなかったけど、『王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎 (ブルーバックス) 』も関連としてメモ。
時の娘の作中作の『レイビィの薔薇』は架空の作品で残念。そうか、架空か…。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

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グラント刑事が入院中のベッドの中で悪名高いリチャード三世の素顔を歴史文献から推理していくベッド探偵小説。イギリス史を知らないので家系図とにらめっこしながらも面白いのだから、現地の人が読んだら本当に面白い小説なんだと思った。警察官の洞察力と事実に基づく考察やキャラダインの若くて勢いのあるところが心地よい作品で読んで良かった!

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2022年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古典ミステリを読もう企画

安楽椅子探偵が紐解く歴史ミステリ。
歴史ミステリを全く読んだことなかったが、こういうのなの?!こんな書き方のジャンルがあるとは。

史実を再考察して、謎を解いていく。

イギリス史がよく分からず、名前も似すぎてて、誰が誰だかよくわからなくなる…が、それでもなんか面白いとページが進んだ。
キャラクターが良いのかも。

一方の説だけ考えるのは正しくないとは思うが、この小説を読むと歴史書より信憑性あるように感じちゃうよね〜

主人公が入院してる理由がマンホールに落ちた、は出オチ感あった。

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2021年03月05日

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悪名高いリチャード3世が甥の兄弟を殺したのか?歴史ミステリーの名作。
登場する歴史上の人物が多くて、しかも同じ名前もあって、何度系図のページを開いたことか。読みづらいところもあるが、イギリスの歴史ミステリーを読むのは初めてで、新鮮な面白さがあった。

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2019年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネットで見かけて。

リチャード三世の謎を解くミステリーとあった。
リチャード三世については、
行方不明だった遺体が最近駐車場で見つかったということは知っていた。
そのニュースで悪名高い王様だった、と報じられたいたような…。
兄の遺児を殺害し王位を簒奪した、ということらしい。

マンホールに落ち(骨折か?)入院しているグラント警部が、
リチャード三世の肖像画を見て、被告人ではなく裁判官の顔だと思ったことから、
暇に飽かせて謎を解いていくと言うお話。
トーマス・モアの書いたリチャード三世は伝聞で根拠がないとか、
殺されたはずの王子たち以外にも邪魔な王位継承者は他にもいたのにとか、
リチャード三世の悪行をあげつらった時に甥殺しが入っていなかったのはなぜかとか、
興味深い指摘が続く。

とはいえ、薔薇戦争当時のイギリスは、
ヘンリーとかリチャードとかエリザベスとか、親子や親せきで同じ名前が多すぎる。
全然わからない。
みな同じ藤原なのでわかりにくいと文句を言っていた平安時代どころの騒ぎではない。
しかも、
ベッドの上での謎解きとして書かれているのが、
余計にわかりにくく、面白みもなかった気がする。

グラント警部と彼の助手を務めたアメリカ人、キャラダインが何度も口にしていた「Tonypandy」が面白かった。
ウェールズ南部で起こった暴動のことだが、
世間で広く知られている歴史的事件が実際には全く異なっている例えに使われていた。
キャラダインにとっての「Tonypandy」は「ボストン大虐殺 Boston Massacre」だと語っていた。
その通り。
植民地時代のボストンで市民の投石にイギリス軍が発砲し「虐殺」された事件。
後の独立戦争の一端となったということだったが、
死亡したのが5人だったと知った時には、自分も驚いた。

それと、タイトルの「時の娘」がなんのことかわからなかったが、
「真理は時の娘」というイギリスの古い諺からきているらしい。

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2024年06月06日

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