あらすじ
10歳で養父母を亡くし、裕福な義理の祖父のもとで育ったクレア。ろくに学校にも行かせてもらえず、こき使われる日々だったが、その祖父がついに先日、闘病の末に亡くなる。そして弁護士が遺言を読み上げたとき、クレアは愕然とした。長年祖父に尽くした使用人の老夫婦には何一つ遺されていないが、クレアには、いとこの誰かと結婚すれば全財産が譲られるという。大好きな夫妻を路頭に迷わせないためには、遺産を継がなくちゃ……悩んだ末クレアは、いとこの1人デインに思いきって求婚した。かつて密かに憧れていた、今や財閥トップで遠い存在となった彼に。
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©1987年
リン・グレアムのイギリスでの最初の本だと思いました。
ヒーローもまだそこまでは酷くなく、傲慢ではあるがどこかヒロインを思っている感じが読めます。
死んだ祖父の財産を継ぐ為、従弟のだれかと結婚しなくてはいけない!そこで、従弟の中で一番の金持ちのヒーローに訳を話して一口載ってもらうように考える。財産を引き継いで、住み込みの家政婦夫婦にこれから住む家を残す為。
ヒロインはちょっと抜けているが本当に良い子です。
付き合っている彼氏に騙されても、ヒーローには何も言わず、子供が出来ると自分の家族が出来たと思って必死に働く。健気で、純粋。
ヒーローはヒロインを好きなのに素直になれず、何時も疑いの目を向ける。物語の中で何人か悪人が出てきますが、結局はあまり悪い人では無かったでした。
今、リン・グレアムが書き直したら、ヒロインがもっとひねくれそうですが、このヒロインは直向きで、可愛らしいです。