あらすじ
貿易マン36年、熱血漢が現場で培ったビジネスの真髄。元三井物産常務中部支社長の著者が現役時、毎月開催された店内会議での「支社長所感」を収録。時代とともに変化し、多岐に拡大する商社のビジネスとは何かを伝える実録。
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Posted by ブクログ
元三井物産の常務・中部支社長の守山淳さんの書籍である。
全体は二部に分かれていて、
①商社とは何か、何をしているのか?
②支社長から見た商社の仕事、商社マンとしてのあり方
について書かれています。
特に第二章(②)は、実際に中部支社で配布されていた所感であり、読み応えがあると感じた。
所感では何度も何度も同じことを意識して言われているのことが伺われる。
その背景には、トヨタの企業理念に習った
「当たり前のことを地道に愚直に最後まで成し遂げる覚悟と気迫、気概」
を大事していることが感じられる。
守山さんは、商社という業種の立ち位置を非常に大事にされている。
どちらかというと、ド派手な商社マン像ではなく、営業マンとしての姿勢について言及されている。
この本を読むことで、総合商社の地味な部分を垣間見ることができるだろう。
・社会人としての基本
・顧客への礼儀正しく、信用を得るための基本
・上司と部下、管理職と若手、それぞれの立場での振る舞い方の基本
以上の点に関して、習うべき所がすごく多く、また、具体的であった。
*オマケ
個人的に非常に啓発されたのは以下の文章。
「瞬時に的確な判断をするのが管理職の基本である。そのためにも普段から行動基準がしっかり確立しておく必要がある」
Posted by ブクログ
素晴らしい名言のオンパレード。これらの言葉は常に胸に留めておきたい。
「己を知り敵を知れば百戦殆うからず」
「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」
「徳を積め、利は後からついてくる」
「健康、良き友、良き家族、人生の目標、生き甲斐、趣味、そしていくらかのカネ」
「逆境の中でやり遂げる執念が必要。後の世に笑われない仕事をしよう」
「常に挑戦する姿勢が大切。とにかく、やってみなはれ。やる前から諦める人間が一番つまらない人間であり、つまらない人生である」
「お客様は来てくださらないもの、お取引先は売ってはくださらないもの、銀行は貸してはくださらないもの。これが商売の基本であって、一番大切なのは信用であり信用の担保はお金や物ではなく誠実さ、真面目さ、真摯である」
「我以外皆我が師」
「歴史と地理に学べ」
「らしい仕事に徹する」
「当たり前のことを地道に愚直に最後まで成し遂げる覚悟と気迫、気概」
「健康が全て」