【感想・ネタバレ】植民地朝鮮と日本のレビュー

あらすじ

1910年,日本の植民地となった朝鮮は,武断政治といわれる強大な憲兵警察体制下におかれた.1919年の三・一運動をはじめとする民族運動・民衆運動,文化政治への転換,植民地下の近代,独立運動の苦闘の中で生みだされたさまざまな思想,戦時下の「内鮮一体」の実態等を述べ,植民地支配の本質を明らかにする通史.

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Posted by ブクログ

日本の軍事支配、3・1運動、文化政治への転換、民族運動の展開、植民地の近代、文化政治の終焉と日本人、戦時体制と朝鮮、戦争と解放。1910年の朝鮮併合から日本の朝鮮植民地化が始まったのではない。明治時代の日朝修好条規より植民地化がすすめられていた。朝鮮併合で日本は朝鮮にいいこともしたと言う人もいるが、インフラの建設や教育はあくまでも日本統治のためであり、朝鮮の人達を第一に考えたわけではなかった。儒教的農本主義、一君万民思想の伝統は、現在の韓国の政治文化にも表れているのだな。「民乱」の伝統。公論の活発さなど。

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2019年09月07日

Posted by ブクログ

 1910年韓国併合から1945年解放まで、日本統治時代の朝鮮の通史。前著『近代朝鮮と日本』(岩波書店、2012年)の続編。伝統的な儒教政治文化(「儒教的民本主義」)が植民地期にも底流で生き続け、朝鮮人の思想や行動を規定したとみなす視点がユニークである。

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2018年08月16日

Posted by ブクログ

淡々と書いてはおられるが、心中察したい。
大陸側からも常に周辺国と観られ、近代になってからは島国からも(秀吉からも)攻められ、苦しめられ、さげすまされてきた民族の悲劇。
個人でもトラウマというのは生涯続くものですが、民族のトラウマは消えることがないような気もする。
ふたつに分かれたままの祖国もまた不幸だなぁ。

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2014年01月15日

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