あらすじ
中川 学、35歳。上京2年目の漫画家志望。ふと気づけば休日に遊ぶ人も、悩みを相談できる相手もいない毎日。大人になると、友人探しは切実な問題。SNSを活用し、イベントに出かけ、近所のバーへ繰り出し…人付き合いが苦手な男が不器用ながらも奮闘する、友だちづくりコミックエッセイ!
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Posted by ブクログ
病気になったことを機に漫画家になることを決意し、北海道から東京へと上京した著者。
「人間いつ死ぬかわからないからこれからは好きなことをして生きていこう」
1年後、ひとりで過ごす経験値ばかり積み、気づけば友だちがいない…こ、これはマズい!と友だちづくりへの行動を起こす…そんなコミックエッセイ。
面白かった。
絵は好みではないし、話題書だけれど楽しめるかなぁとちょっと心配しながら読み始めたんだけれど、面白かった。
「私は自分が嫌いで、人嫌いです。他人に興味をもてないのです。」
コラムでそう述べている中川さん。
でも、倒れた酔っ払いのおじさんを起こしてあげる優しさもあるし、新しい場所へ飛び込んで他人と触れ合う努力ができる。
おじさんを助けたことは優しさでも何でもなく当たり前のことかもしれない、けれど、その時居合わせた人々は皆見て見ぬふり。
その中で動くことができたということ。
人づきあいが得意でないひとが知らないひとへ話しかけることは勇気が必要で、そのことが何よりも中川さんの勇敢さを証明しているんじゃないだろうか。
根っこに失敗もなんだかんだ楽しめる好奇心があるのかなと思わされる。
色んなところで発揮している行動力がすごいと思った。
そういった活動とともに描かれた、隣人B氏との交流。
これは両想いっていうわけでもなさそうなんだけれど、この交流はこれからの友だちづくりへの大きな糧になったんだろうな。
世界を変えるのは自分の一歩!
そう強く感じる1冊でした。