あらすじ
クッキーのレシピから宇宙の起源と仕組みがわかる!
ビッグバンをチョコチップで、不確定性は粉砂糖で、エントロピーはミキサーによる撹拌作用で……宇宙の成り立ちを語るうえで、クッキーづくりは最良の題材だった。イラスト満載のレシピを通じて、原子レベルの世界から銀河団まで、宇宙の仕組みを楽しく学ぶ。
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Posted by ブクログ
チョコチップクッキーを愛してやまない著者が、世界のありようをクッキーで解説するという。タイトル通り、否、タイトル以上に素晴らしい本。
クッキーは大体一枚150キロカロリー、そして10の24乗個の原子で出来ていて、その数は宇宙にある恒星の数とほぼ同じである。
そんな導入から始まって、チョコチップクッキーのレシピが紹介される。16章のトピックはチョコチップクッキーを作るにあたってのあれやこれやと関連付けられて展開していく。
テーマは宇宙だけでなく、進化論や複雑性なども含まれるので、宇宙がわかるというよりは、世界がわかるという方が感覚的には近い。けれど宇宙を生命や文化も含めたものだと理解するならば、まさしく宇宙を把握するためのクッキー作りだと思う。
とにかく天文学というくくりを軽々と飛び越える内容で、ヒトのヌクレオチド数が30億、大腸菌のそれが500万、キヌガサソウのそれが1500億だとか、1919年1月15日ボストンで起きた『糖蜜の大洪水』だとか、いろいろな雑学も含まれているので、戸惑いつつも引き込まれていく。
著者はエピローグで、本質的なことを吐露する。それは科学を愛する者のひとりとしての矜持で、私はこの一文に大変感銘を受けた。ぜひこの本を手にとって、最後まで読んでほしい。
Posted by ブクログ
「宇宙の本かぁ、、よし読むぞ!」と身構えて開いたら、冒頭でいきなりチョコチップクッキーのレシピが出てきて拍子抜け。思わず笑ってしまった。
高校・大学で学んだこともあり、遺伝子工学や胚発生の章は特に面白かった。
「クッキー工場に監禁されている」という突飛な設定から遺伝子工学に繋げるこじつけが絶妙で、ゆるいイラストとも相まって気楽に読み進められる。
内容そのものは少し難易度が高く、理系を若干かじった程度の自分にはすべてを理解するのははなかなか大変だった。しかし、気になる章を拾い読みするだけでも十分楽しめる本だと思う。