【感想・ネタバレ】自滅する選択 先延ばしで後悔しないための新しい経済学のレビュー

あらすじ

「ダイエットは明日から」「仕事をつい先延ばし」――
後悔するのをわかっていて目の前の快楽になびいてしまう、人間の本能とも言える選択のクセのメカニズムが、行動経済学と心理学によって解き明かされます。
「夏休みの宿題を後回しにする人は、喫煙・ギャンブル・飲酒の習慣があり、借金があって太っている確率が高い!」といった驚きの分析結果などを示しながら、ダメな自分を賢く誘導する方法や、喫煙・肥満・多重債務などの社会問題を解決する手立ても示します。
「自滅する選択」のメカニズムを説き明かし、改善策と対応策を考えだすための一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

難しい本でした。計算式が多くて理系の人にはオススメです。

その中でもオススメは。

人気の携帯電話を予約購入する場合を考えてください。

その入荷予定が2ヶ月後であった時、入荷がさらに1ヶ月遅れて

3ヶ月後になる場合には値引きを要求したいところです。

その要求する値引き額を「遅れのディスカウント」と言います。

これに対して3ヶ月後に入荷予定だったのを一ヶ月早める場合に

余分に支払っても良いと思う金額を「早めのプレミアム」

と言います。

ここで7ドル分のレコード商品券の受け取りを考えてみましょう。

レコード商品券の受け取りが1週間後から

4週間後に遅れる場合に感じる価値の減少は平均で1ドル8セントで、

4週間後から1週間後に早めるために払っても良いと考える額は

25セントに過ぎなかったそうです。

これを見ると人間は損することに敏感なのがわかります。

同じ100円でも、道端で拾った100円と支払う100円では気持ちが違う

ということ。人間というはわがままな生き物ですね。

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2020年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目先の利益に囚われる人間のバイアスについての説明がされておりわかりやすい。
同じような内容を何度も書いており、量の割に内容は薄く感じた。

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2013年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

行動経済学について記載した本であり、おもしろいが、数学的要素を省いて文章で伝えようとするためにかえってわかりにくくなっている感がある。章ごとに箇条書きのまとめを行うなど、もう少し情報の整理をして頂けるとよりわかりやすくなると思う。

・負債や喫煙、ギャンブルなどをする人には共通点があり、みんな双曲的な意思決定をしている。将来より目の前のことを優先している。
・選択を改善する三つの方法
①意志力や認知力を使わずに長期的な選択が確保できるよう、コミットメントの手法を用いる。
②計画期間を短く刻んで行動計画を立てる。たとえば小遣いなど一か月ごとではなく、1週間ごとにするなど。
③認知判断できる状況をつくる。たとえば食べ物であれば、お腹がすく前に選んでおくなど。

・定期的な締切があった方が成績はあがる。

・個人として自制を行うには、まず定額貯金か何かに取り組み自らをテストして、自覚することが必要、。これが外部から与えられたものだと意味がなくなってしまう。
その後、コミットメントを使う。法的なこと、他の人に行って約束してしまう事など。他には期間を短くくぎって実行するなど。
・人の行動をかえるデザインとしては、上記を利用し、期間を短くする、401kのようにデフォルトを変えてしまうなど。

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2012年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本ではなぜ先延ばしして後悔するのかをテーマに行動経済学を説明する。つまり、あくまで行動経済学の本である。それを忘れて一般書やビジネス書のように読むと「?」がついてしまうので、注意が必要だろう。

メモ)
▽概要
・「単純」な人と「賢明」な人に分けた場合。
 単純な人は我慢できずに林檎が熟す前に食べる。
 だが賢明な人は将来の自分が我慢できないために
 青い林檎の状態で食べる状態も起きてしまう
・「賢明」な人は将来の自分を正しく悲観している人

▽対策
・自分たちの中では天使と悪魔が存在する。
 悪魔の「明日から」というささやきは「明日からずっと」と同意語
・誰にでもわかる明確なルールをつくる。曖昧にすると悪魔は例外ルールをつくってしまう
・コミットメント(制約)が厳しすぎると教義的になり損失を生み出す可能性がある。時々ゆるめることも必要
・私たちは経験でしか自分の意志力の強さは計れない
・計画期間は短く刻んで行動計画をたてる
・実績が出来たルールは習慣化出来る。強化できる

▽ナレッジ
・将来の自分を縛り付けるための手段がコミットメント
・将来よりも現在にウエイトを置くことを現在指向性
 どれだけ置くかを時間割引率という概念で説明
・洗濯の意思表示をしないことをデフォルトという。選び手を誘導する
・人は快感や苦痛も習慣化してしまう。習慣化すると得られる刺激も少なくなる
・物理的な時計ではなく心理的な時計を持っており時間の進み方が違う
 将来の時間の進み方は早く、今は遅い
・限界消費性志向は流動性が高いものほど高い(例:現金)
・会員などの自動登録は脱会の自由が認められていることが必要
・金額が大きいほど時間割引率は低い
・待つという行為には心理的コストが発生する
・物事を先延ばしする人は重大と思われる仕事を自分からみつける、つくりだす

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2012年10月08日

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