あらすじ
頭の中が100%わかる。コンサル1年目が学ぶコミュニケーション術
「あんなに何度も言っておいたのに」
「ロジカルに説明しているのに」
相手に伝わっていないのはどうしてなのか?
そんな悩みを抱えるビジネスパーソンに向けて、
相手の思考を動かし、行動につなげるためのコミュニケーション術を解説します。
前半部で「論理的に話せば分かってくれる」という思い込みを脱して
相手にきちんと「伝える」ための考え方を解説し、
後半部では相手に伝わる話し方を実現するためのテクニックを紹介します。
・思考のスイッチを入れるための話し方・聞き方
・相手の頭の中のイメージをつかむためのフレームワーク
・イメージを言語化・図式化するための問いかけ
・行動を促すための思考ガイド
......など
相手の頭の中に素早くアクセスし、考えていることを正確に掴み、
自分の考えを100%伝える方法を、相手の思考を動かすコミュニケーション術で
企業の課題を解決してきたコンサルタントの著者が、
理論+実践で分かりやすく説明します。
■目次
・プロローグ 1分でつかむ「伝わる」話し方の本質
・はじめに
●第1部 なぜあなたの話は「伝わらない」のか?
・チャプター1 「伝わる」話し方のために捨てるべき6つの思い込み
・チャプター2 コンサルタントの話はなぜ伝わるのか?
●第2部 相手の思考の解像度を上げる話し方の順番
・思考の解像度を上げるための5つのステップ
・ステップ1 「やりたいこと」を言語化する話し方
・ステップ2 「やりたいこと」の全体像を整理する話し方
・ステップ3 「やりたいこと」を具体化する話し方
・ステップ4 「やりたいこと」を成果につなげる話し方
・ステップ5 「やりたいこと」の実行を後押しする話し方
・ボーナストラック 「マネージャーが持つべき6つの視点」
・おわりに
■著者 高橋輝行
KANDO株式会社代表取締役。1973年東京生まれ。
東京大学大学院理学系研究科を修了後、博報堂に入社。
営業職として数々の広告プロジェクトを動かした後、
ベンチャー企業を経て、経営共創基盤で「ぴあ」の再建を主導。
同社の経営陣、従業員と共にV字回復を実現。
2010年に起業、20年にプロジェクトマネジメントメソッド「Roles(R)」をリリース。
中小企業を中心に200社以上で価値創造プロジェクトを推進し、次世代リーダーを育成する。
著書に『メンバーの頭を動かし顧客を創造する 会議の強化書』(あさ出版)、
『ビジネスを変える! 一流の打ち合わせ力』(飛鳥新社)、
『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』(アスコム)他。
桜美林大学大学院非常勤講師。大阪公立大学 非常勤講師。
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Posted by ブクログ
勉強になりました!
当初コミュニケーションロスをなくすには?と言った課題感を持ちこの本に望みましたが、少しニュアンスが違ってました。
コミュニケーションの目的を勝手に分類して下記とすると、
①雑談→情報を知る
②依頼→両者で認識統一ができてることの実行依頼
③提案→相手と前提が違う中で相手の行動を促す
この本は③について言及しています。
■ 私のポイント
・伝わる=相手が自分ごととして理解し、行動してもらう
・その為に5つの要素を伝えて相手の解像度を上げる
〈5つの要素〉
①目的把握:相手のやりたいこと=目的、を知る
②達成要素網羅:目的を達成するための要素を網羅=フレームワークの利用、構造化・分解
・横→縦、大→小
③具体化して行動:解像度高まるまで細分化
・固有名詞・動詞・数字
・5W1H
④価値創出:相手のやりたいことが価値(相手や相手のステークホルダー含めたアウトカム)に繋がっている
・自分のやりたいが相手や周りを含め価値になっていないと意味がない
⑤行動支援:実行を後押しする
・人はイメージが湧かないと動きづらい
・ベイビーステップ
・行動後シミュレーションによる自分ごと化
■ 示唆
・提案は上記を意識しないと通りづらい
■ アクション
・提案時に5つの要素を意識する!
Posted by ブクログ
「一生使える」はタイトルに偽りなしだと思いました。
人間は産まれたときからお腹が減ったやら眠たいやらと自分の想いを伝えることで生きてきました。この先も死ぬまで誰かに何かを伝えることで生きていくのだろうと思うと本当に一生使えると思います。
「伝える」とは相手に動いてもらうこと
相手を動かそうとしないで相手の考えを引き出すことから始める
伝わる話し方の本質とは、相手を会話の主役にし、相手の考えを引き出し、相手が気持ちよく動けるところまでガイドすること
だから話し方の順番に気を付ける
相手のイメージを文章ではなく「地図」として捉える
地図の中に一緒にスタートとゴールを描く
話しながらイメージの地図上に成功までの道のりを示し、道中のステップを順番にクリアしていくことで「やってみよう」と相手に思ってもらえる
相手が「主役になってやる気を出して行動しているイメージ」を持てるように会話を進める