あらすじ
若き天才科学者、ビクター・フランケンシュタインが、生命(いのち)の神秘を解きあかし造りだしたものは、おそろしいモンスターだった。姿形のみにくさから、差別され迫害されるモンスター。やがて、造り主フランケンシュタインとの、息をのむ対決のときが……。恐怖のなかに、かなしみと感動があふれるホラー小説の大傑作!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
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Posted by ブクログ
フランケンシュタイン=モンスターって思ってた
でも実はフランケンシュタインはモンスターを作った博士の名前っていうのを初めて知り衝撃でした。
作った博士、作られたモンスター
ある意味、親と子
切っても切れない絆
この物語の深いテーマなのかな?
博士とモンスター、似てるようで似てない、けどどこか通じ合ってる。
愛と憎しみが入り混じった関係って、すごく人間くさくて切ない。
しかも作者のメアリー・シェリーがこれを書いたのって、まだ10代だったってのも驚き…
「人はどこまで神の領域に踏み込んでいいのか」とか、「責任ってなに?」とか、めっちゃ考えさせられる作品。
クローンの羊を思い出した。
あれ、どこいった??
作者自身の喪失と孤独、そして愛と死が入り混じった過酷な人生から生まれた作品
母(フェミニズムの先駆者メアリー・ウルストンクラフト)を出産直後に亡くし、
父とは距離があり、10代で詩人パーシー・シェリーと恋に落ちて、彼は既婚者。
世間に背を向け、駆け落ち。略奪婚。
愛を手に入れたようで、その代償はやはり重く、、、
子どもを4人産んで、3人を失うという心の砕けるような経験。
スイスのレマン湖のそばで
「誰が一番怖い物語を書けるか」というゲームから始まった、
『フランケンシュタイン』の執筆
ただのホラーじゃなく
命を生み出すとは何か?愛されなかった存在は何を思うのか?作った側の責任とは?
最終的に夫も失い、彼女は一人で息子を育てながら、作家として生きていく。
影には思い過去が詰まった話。