【感想・ネタバレ】あなたのまわりの「コミュ障」な人たちのレビュー

1,100円 (税込)
499円 (税込) 12月31日まで

2pt

あらすじ

「新型うつ病」「パーソナル障害」「アスペルガー障害」「ADHD」……多様化し、急増するコミュニケーション障害=「コミュ障」な人たち。家庭で、職場で、学校で、奇矯に振る舞う彼らの存在は、一見するととても厄介だ。
しかし、一方では、心に「偏り(かたより)」を持つ彼らは、時に独特の才能を発揮し、スティーブ・ジョブズ、黒柳徹子、勝間和代といった「gifted」(天から才能を贈られた人)にもなりうるのだ。
「自分の好きなことしかしない人」「空気の読めない人」「極端にネガティブな人」などなど、5000以上のケースを診てきた精神科医が、「コミュ障」な人の行動タイプを具体例で解説し、彼らへの対処法を紹介する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

コミュ症について知りたくて読書。

最後のセルフケアの重要性を述べる章は、基本であり本書の幹。

困った人たちを反面教師にしつつ、常に自分が他罰的になっていないかなど自己確認、客観視を高めることが必要。原因は自分にもあるという認識は、円滑な人間関係やセルフケアでも有効。

黒柳徹子氏や勝間和代氏への分析は面白い。

パーソナリティ障害もアスペルガー症候群、ADHD見た目では分からないので、KY、変な奴で片付けられてしまい理解が進まない。人間、目に見えない障害には冷たいので。

ADHDや軽い発達障害は人間誰しも持っているもの。その上で、自分の状況、状態を客観的に知る努力をして個性として生かすというのは、自分を守るためにも重要。

アサーティブな生き方を心がけることは、セルフケアでもあり、相手のためでもある。

読書時間:約55分

0
2015年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目12箇所。この本を通じて、「自分を一番大切にしながら、コミュ障な人に上手に対応する方法」をみなさんに学んでいただき、すべての人の暮らしが豊かになれば。「障害有病率」でいうと、15%というデータがあります、つまり、6人から 7人に一人は、一生のうち、どこかでうつ病になるということです。「こうすればいい」と教えるのではなく、「どうすればよいか」を一緒に考え、ベストなのは自然な会話の流れのなかで、その人自身から答えが出てくることです。10分話を聴く……時間が限られていることを最初に告げて話を聞く。コミュ障な人と付き合う時には、自分がどこまで援助できるのか、自分のなかでの時間的「限界設定」を決めることが大切なのです。発達障害というのは、「どこからどこまでが発達障害」と具体的な線引きができるものではありません、「発達障害の人」と、「普通の人」とを明確に区別することも困難であり、僕は日々の診療のなかで、「境界不明瞭な人たち」が増えている、と感じています。子どもの頃は、空気を読まないコミュニケーションは、しばしば「天然だなぁ」と受け取られ、「愛されキャラ」にもなります、しかし、実際に利害関係のからむ社会人生活では天然で済まされるはずもなく、仕事上の意思疎通がうまくいかない人だと見られ、次第に孤立することとなったのです。アスペルガー障害は生まれつきの疾患であり、治ることはないといわれています、誤解していただきたくないのですが、これは「対処が不可能」という意味ではありません、あくまでアスペルガー症候群としての特性を生涯持ち続けるというだけです。ADHDについて、臨床上不思議なのは、子どもの外来はだいたい男の子ばかり、しかし、大人の外来になると、受診するのはほとんどが女性ばかりだということです。音楽や美術、芸術というアートの世界においては、真剣に活躍する人たちにとって、「中庸」という言葉は無意味です、良いものは良い、ダメなものはダメという、極端なオールオアナッシングの世界なのです。健康3原則……規則正しい生活(朝にこだわることはない)、我慢せずに上手に自分の気持ちを伝える、運動をする。

0
2013年01月27日

Posted by ブクログ

近年激増している「コミュ障」、コミュニケーション障害とはどのようなものなのか、うつ病や発達障害にまで言及しつつ一般の人間にもコンパクトかつ分かりやすく解説。人間関係をスムーズに進めるためのアドバイスも随所に書かれていて、今現在困っていない人にも大いに参考になる。

0
2013年06月01日

Posted by ブクログ

学校のレポートを書くために手にとった本でしたが、今の自分にはきっと必要な本だったんじゃあないかな、と思います。
わたしの弟はADHDで、父はアスペルガーで、母はそんなふたりに振り回されてちょっと疲れてしまっていて。
わたしももう、逃げ出してしまいたいなあと思っていたころだったので。
そんな時に出会えたのは、ちょっと運命的でした(笑
この本にあるのは、自分の考え方を変えるためのヒントたちです。
簡単なことばかりだけれど、それによって大きく変わるのですよね、コミュニケーションが。
この本にあるもの全てを完璧に実践しようなんて、そんなことは無理です。自分がいっぱいいっぱいになってしまいます。
だからこそ、この本にあるような腹六分目、の考え方でゆるく構えていこうと思いました。
人間関係に疲れた方はぜひご一読を。

0
2013年03月15日

Posted by ブクログ

最近耳にするコミュ障。わかりやすくて読みやすく、自分がどうすれば生きやすいか、相手にどうやって接すればいいか、幅広い人たちにとって有益な一冊だと思う。ただタイトルは一向。

0
2013年02月19日

Posted by ブクログ

一概にコミュ障と言っても、うつだったり、パーソナリティ障害だったりアスペルガーだったり、その他、ADHD、ネガティブ、不安症と多種多様な症状が見られる。
薄い本の中に、その症状とちょっとした対策法などがうまくまとまっていてわかりやすい。
偏りも一つの才能になることが、黒柳徹子さん、勝間和代さん、スティーブ・ジョブズ氏、尾崎豊氏、福満しげゆき氏の例でもわかるとおり、特性を活かして順応するというポジティブな考え方に深く共感した。

0
2012年12月01日

Posted by ブクログ

コミュニケーション障害への対処法が書かれている一冊。

本書のように急増しているかどうかは、自分は推し量ることは出来ませんが、日常を過ごす中で、コミュニケーション能力の差は著しく出てきているようには感じます。

その中での対処法は色々と参考になったり考えさせられるものがありましたが、やはりどのスタンスであれ中立的に聞くことの大切さを学んだように思います。

0
2012年09月19日

Posted by ブクログ

開業精神科医による本。新型うつ病もアスペルガー障害もADHDも個性と捉え、周囲の人間がうまく対処することでその人を生かすことを説いています。やさしいですね。でも、1000円もするのは財布にやさしくない。

0
2012年09月14日

Posted by ブクログ

すっきりして読みやすく、そして「コミュニケーションがとりにくい人たち」への愛情を感じる本でした。

発達のでこぼこについて、「Gifted」天から特別な才能を授かって生まれた人たち、という表現も素敵だなぁと思いました。

コミュニケーションをとりにくい人たちも、それぞれ素敵なものを持っていて、その素敵さに出会う・気付くきっかけ作りのヒントがこの本の中でたくさん紹介されています。

ディスカバーからの出版ということで、広く、一般の方々のもとに届くといいな、と思いました。

0
2012年08月28日

Posted by ブクログ

コミュ障=障害者かも?

中にはただの自分に正直な人、もいますが
確かにこういう人いるな、と。
こういう人だと認識して、イライラしない社会なのは
理想ではありますが、病を認識せずにそのまま、なのは
本人に理由がわからず、もやっとするものが
あるかもしれません。
と考えると、今現在の方がいいのでしょうか??

それを長所として伸ばすか、短所として閉じ込めるか。
そこの問題もあるのだな、と。

0
2022年06月02日

Posted by ブクログ

困った人・振り回す人ではなく、楽しませてくれる人・特別な才能を授かった人。周囲が理解し、上手に対応することで、本人も周囲の人も楽になる。うつ、ネガティブ、アスペルガー、ADHD特性への対応のノウハウ。

何を持って正常とするか。偏りやこだわりがイノベーションを生み出して来たのだろうし、思い込みがなければ物事は動かなかっただろうし。

0
2015年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フォトリ7冊目。「かみ合わない」という視点から障害や精神疾患、発達特性などを類推。障害、特性については「矯正」より「いきる環境」を作ることで「win win」になろうということですね。コレもICFかな?まず、時間を区切って話を聞く、というの、いただきです。さらっとふれた「不登校への対処」もわかりやすく良いですね。

0
2013年08月11日

Posted by ブクログ

 電車に乗ってるときの暇つぶしに。

やっぱりよく分からないんだよね私、新型うつ。なんかこの本の説明でもしっくりこないっていうか。

 聞いた話なんだけどさ、いきなり不登校になった女子生徒がいて、クラスの子が話す全てのことが自分の悪口に聞こえるんだって。ラインとかで話すことも全部自分の悪口に思えてきて怖くなって学校に来れなくなっちゃったんだって。

 わたし、その話聴いてたとき、話してる人に、
「見なきゃいいじゃないですか、ラインなんて。」って思わず言っちゃったんだけど、「それは気になっちゃうから見ちゃうらしいよ。」っていうわけ分からない話言われたんだけど。


でさ、その子が立ち直ったのよ。ある日を境に。

なんでか。


 担任の先生が面談したときに、「女の子のグループ感とか苦手だし。」(人の目は気にするくせにね。)「女の子が取り留めのない話する意味とか分からない。」とか言ってくるその子に対して、

 あ、その子美術部なんだけどね、

 「芸術家肌の子って、そういう子が多いんだよねー。やっぱ芸術家ってそういう感じなんだねー。」っていうリップサービスしたら、ニンマリしだしたらしく、そこ突っついてく感じで心を開かせていったらしい。


 極め付けがこれ。

 その美術部で、たまたま賞に入って上の大会に出場することになり、その不登校の子は学校来てなかったし部活も全然来てなかったから、顧問の先生も「行ける?無理しないで?」とか言ってなんとなーく様子を伺って言ったら、

 「行きます。」

 で、不登校解消。



 典型的な例だと思う。


 わけわかんね。

 っていうか理解なんてしたくないって思ってしまう。

 恥ずかしいもの。


 ・・・でもそういう無理解な態度見せちゃだめなんよねー。

 前の職場の若い人もそうだった。

 週末、夏休みは超元気。月曜日とか学期末になると「わたし、鬱なんです」アピールか?とか思っちゃうほどダウナーな雰囲気を隠さない。


 その環境をね、赦して受け入れろと言うけれど、赦したら赦した出そういう人が爆発的に増えてくだけだと思うわ。


 強くなれとは言わん。ただ自分の中で処理しなきゃならない感情だの客観性だのを自覚したり、処理できる容量を増やそうとする努力をしていこうよと思ってしまう。

新型鬱の傾向は、何もかも「他人のせい」にするところがあるらしい。何なの?

 何もかも他人のせいにしたって、何の解決にもならん。それでも生きなきゃならない現実から逃げているだけではないかと思ってしまう。


 なんかまとまりがなくなってしまったからまたあとでまとめるけど、

 だれかほんとに、心からこの「新型うつ」に納得のいく説明をしてくださいと、言わずに入られません・・・。

0
2013年07月06日

Posted by ブクログ

タイトルを見たとき、ついに本に「コミュ障」という言葉が登場したかーという、複雑な感情に襲われた。
「コミュ障」とは書かれているものの、ADHDや発達障害などについて、こういう症状があるよ、それによってこういう困難があるよ、っていう内容でした。
全体的に著者の主張としてある「困った人たちを周囲にいる人たちが理解してあげる、許容してあげる」というような内容にめちゃくちゃ共感しました。その点はほほえましかった。
どうやって「困った人」を社会で包摂するか。考えさせられる。「困った人」に合わせて進んでいく社会になればいいと思う。

0
2012年10月02日

「学術・語学」ランキング