あらすじ
名付け親の伯爵の死に疑念を抱いた令嬢ジョージアナは、真相を探るため、大胆にも少年に扮してロンドンに向かっていた。その途中、偶然ジョージアナは放蕩者として名高い子爵――ベネディクト・フィンチャムの危ないところを救う。■窮地を救われた子爵は、すみれ色の美しい瞳の少年に心動かされ、自分の馬車に乗せてやることにした。そして少年の正体が卑しからぬ身分の若い女性だと見抜くや、子爵は好奇心を抑えきれず、ある提案を口にしていた。自分の従者としてロンドンの邸宅で働く気はないかと。■ジョージアナは首尾よくロンドンでの足がかりを手に入れましたが、魅力的な子爵が何かと送ってくる熱い視線に胸騒ぎを覚えて……。リージェンシーの名手アン・アシュリーの作品をご堪能ください。
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面白かった^_^
ヒロイン23歳
ヒーロー30代前半?
独身貴族を謳歌しているヒーローがある日少年を拾う。一目で女と見破ったヒーローは、ヒロインの嘘に付き合いヒロインを少年として扱う。ヒーローは確信を持つためにお風呂からわざと裸で立ち上がったりして、ヒロインを試す。
ヒロインが可愛らしくてヒーローは頭が切れ、ヒロインのじゃじゃ馬に付き合う。微笑ましいやりとりにホッコリでした。
Posted by ブクログ
こういうヒストリカルが読みたかった!!!!!
ジョージエット・ヘイヤーの「愛の陰影」のような始まりに期待させられた通りの作品。ちょっと堅苦しい文体だし、慎みある二人の言動(恋愛に関して)が現代的すぎなくてヒストリカル!という感じ。物足りない人もいるのかもしれないけど、世をすねたヒーローが天真爛漫なヒロインに心を解されメロメロになっていく様子は言動の端々から十分伺えるし、本来の姿に戻ったヒロインが片想いに胸を痛める様子も純粋でかわいらしくて切なくて良かった!
Posted by ブクログ
突然の事故から少年に助けられた子爵ベン。行きがかり上、従者として雇うが実は少年は、名付け親を殺した犯人を探すために男に変装した女性だった。即座に見抜いたベンは惹きつけられるものがあって、騙されたフリをして楽しく過ごすが、やがてジョージアナは姿を消してしまう。その後、偶然の再会、共に犯人探し、その為に婚約を持ちかけ…と王道のストーリーとなるが、結構面白かった!婚約の始まりが便宜上のものかどうか微妙だったので、婚約が犯人探しの為だと思い込んでいるジョージアナが気の毒で、どっちつかずの態度のベンにイラッともしたけど、傲岸不遜と評される彼が親友に打ち明けた本心がちょっと切なかった。
今作は色々とツッコミ所があるけど、このカップルも良かった。この作家さんのヒーローって結構好き。最後のベンのワンコの活躍が