【感想・ネタバレ】空色心経のレビュー

あらすじ

観自在菩薩が語りかけるパート〈空色〉と、スーパーで働く現代日本女性・あいの物語〈黒色〉、2パートから成る美しいオール2色コミック。様々に表情を変える愛らしい観自在菩薩に教わり、見守られながら、あいの物語を通じて般若心経を理解し体感できる一冊!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

般若心経をベースにした、こうの史代による漫画。本文内に印刷された「空色」と、般若心経の「『空』の観念」を掛けたタイトルがお洒落。

コロナ(と思われる感染症)禍の現代に生きるひとりの女性の物語と、観自在菩薩によるシャーリプトラへの説法(すなわち般若心経の全文)がオーバーラップしていく構成。説法は般若心経を基本にしているのだけれど、ところどころに理解の助けとなる言葉や例えが添えられ、物語と一体化していて分かりやすい。
とはいえ、“ならばこれが「空」であるのか”と問い出すとまた難しい気がするけれど、物語としては納得があり、ふたつの世界が重ね合わさる瞬間には漫画としてのカタルシスがあり、読み応えがあった。

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2025年05月06日

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