【感想・ネタバレ】王太子の最愛姫 亡国の元王女は隣国で初めての恋を知るのレビュー

あらすじ

戦によって国も家族も失った、敗戦国ゲルンヴィッテの第二王女・フォルティーナ。絞首刑に処されようとしていた彼女を救ったのは、戦後処理に訪れた中立国ギデノルトの王太子・ルートヴィヒだった。生に執着せず、感情も希薄な様子のフォルティーナを気にしたルートヴィヒは、彼女を国に連れ帰り保護することに決める。同情から始まったはずの気持ちは、純粋無垢な心に触れる度に恋に変化していって――。

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泣ける

作家さん買いです。

一気に読んでしまいました。
フォルティーナの心の豊かさを取り戻していく前に死ぬことに憧れるような描写は胸が痛くなり、ルートヴィヒの想いが伝わってくる描写に涙が出ました。

奇跡って、代償が大きいものだな、としみじみ。

すごく優しくて切なくて、人の加害性と強さを思い知らせてくれる作品でした。

何度でも読み返したいお話です。

#泣ける #切ない #感動する

0
2025年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

父親から洗脳のように言い含められたら、そりゃ感情も死ぬよなという。
しかも折角前進したと思った終盤でまたその感情を失う展開には驚かされた。
折角ヒーローが救われたのに、その代償がやっと芽生えた恋心とか鬱すぎる。

国を失った元王女と中立を貫く国の王太子との恋物語。
王太子やその両親は好意的だったが、彼の妹に別の国の王子に王女自身の姉など周りは結構悪意だらけ。
結局あるキャラを除いては断罪されるのだが、にしても元王女に対する試練が次から次へと。
前半は亡くなった父に申し訳が立たないと死にたがっていたこともあり、そこがやっと改善されてきたら次の悪意が……という。
なかなか重い展開が続いたように思う。
父王に王太子が揶揄われているシーンはある意味オアシスだったかも。

元王女がなぜ父に閉じ込められてきたのか。
迷信と思われた「祝福」の答えは終盤に。
これがまた前述通り恋心が代償という辛い展開で、終盤にそれはないぜと心が折れかけた。
そんな読者を、そして元王女を救ったのは、タイトルを見て分かるだろう王太子。
中盤に登場したアイテムが伏線にもなって、感動的なクライマックスだった。
よかったよ、ハッピーエンドで……本当によかった。

0
2025年05月01日

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