【感想・ネタバレ】夏期限定トロピカルパフェ事件のレビュー

あらすじ

小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。さかしらに探偵役を務めるなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を! 恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある小鳩君と小佐内さんは、今日も二人で清く慎ましい小市民を目指す。そんな彼らの、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉――? 大好評『春期限定いちごタルト事件』に続く待望のシリーズ第2弾、いよいよ登場!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小佐内さんって『スイーツセレクション』なんてキャラだっけ?解決する事件とはうらはらに拭えない違和感は、次に食べたいものの答えで頂点に達する。そして二転三転するラストは春から読んできた人には十分すぎる、しかし甘くないデザート。

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気付けば掌の上で転がされていた。所々に伏線が張り巡らされていてもっと丁寧に読めば良かったなと思った。前作の春期と異なり、長編ミステリになっており全てが繋がった時に各章を読み直してしまうほど面白かった。

小山内さんは自分が拉致され連れていかれる場所を予め知っていたのだろうか。予測していたのだろうか。
そうでないのにあのメールを小鳩君に送っていたのなら天才すぎる。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズの第二巻。二年生になって迎えた夏休みに、小鳩は <小佐内スイーツセレクション・夏>と題したスイーツ巡りに付き合わされることになる。なんでも、小佐内の今年の夏の運命を左右するという…
第一章の「シャルロットだけはぼくのもの」では、小佐内に頼まれて買ってきたスイーツをもう一個食べたいという緩い動機ながら、小佐内にばれないよう偽装工作をしたり、様子を窺ったりというミステリ・サスペンス的描写で、小佐内の怖ろしさを知ったあとではドキドキする展開で面白かった。
そしてそこから幕を開ける<小佐内スイーツセレクション・夏>の間に散りばめられていく伏線が最後の誘拐事件で回収される展開はすごかった。また物語の展開として、表面上の事件の解決→終章で真相解明というかたちになっていて、事件が解決した後も惹きが続いていて、最後まで面白かった。最後に小佐内との関係を解消するという話になって、次巻からどういう展開になるか気になる。拉致監禁・傷害事件に巻き込まれた上に、その犯人に身代金目的略取という罪を上乗せするという夏休みの計画はやばすぎる。

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作から一年後。
アニメ「小市民シリーズ」でいえば、第1期後半、第6話から第10話まで。
確かアニメを見たときは、え、10話で終わりなの!? こんなヤベェ女子教えてくれたのに!? 半年も待たせるなんて! と悶えていた。
以下セルフ引用。
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テレビで全10話視聴。
米澤穂信でアニメといえば京都アニメーションの「氷菓」だが、本作は比較されてもしかたない状況を頭抜ける試みをいくつもしている。
・シネスコサイズ。
・会話シーンにおける、背景の移り変わり(イメージ映像ふう)。
・声優の芝居。
・設定や時間的前後関係の説明を排した、あえて不親切な作劇(互恵関係云々)。
そのどれもが好み。
そしてえるたそが天使とするなら、小市民だって? いや大悪魔じゃん、といいたくなる小佐内ゆきの凄みよ!
結局キャラ萌えかと思わないでもないが(自分に対して)、台詞も美術も演出も、すべては小山内さんのデモーニッシュを際立たせるための要素なんじゃないかと思うくらい、凄い。
各話ごと数話ごとに落ちがつくのに、小山内さんの内面や企み「だけ」が見えない……ゾクゾク。
ミステリは晴れても小山内さんの闇だけは深みを増していく……ゾクゾク。
来年春には2期が始まるらしい。
それまでに原作を読むべきか……悩ましい。
ちなみに小山内さんを演じる羊宮妃那さん、ちょうど同じクールの「真夜中ぱんチ」で譜風を。
未見だが、「僕の心のヤバイやつ」で山田杏奈を。
なんていい声なんだ……。
監督の神戸守さん、宮崎駿「風の谷のナウシカ」制作進行で業界入りしている大ベテランだし、たぶん職人的な人だと思うが、
自分が知る中では「エルフェンリート」、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」、「すべてがFになる」、「約束のネバーランド」といったスタイリッシュな作品を監督している。
作家性云々を超えて、いいものをよりいい形でアウトプットしなおす人、と見たい。
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あ。キモいな……。
小説ではさすがに落ちついて読み終えたが、そのぶんビターな感情に。
いわゆる互恵関係の解消の顛末が、この一冊を通じて描かれる。
それを経て逆に、今までの関係のある意味での良さが照射されるのだ。
また、あるブログで教えられたのだが、一見して日常の謎から始まった話が、非日常性を隠し持っていた、という展開を経る、と。
確かに犯罪よねハッキリと、という事件や、え、それってもっとヤバくね、という企みが露わになり、もう日常性からは大きく逸脱している。
また同時に、名探偵ふたりの構図では決してなく、むしろ「名探偵対"怪人"の物語」の構図になる、と。
確かに……それこそ「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士も思い出せるくらいに。
思えば遠くへきたもんだ……、そしてアニメ2期も見たから知っているが、もっともっと遠くへいくんだ……。

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2026年07月07日

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ネタバレ

内容としては春季限定いちごタルトからよりミステリー要素を強めたものだった。
特に2人が誘拐事件に巻き込まれていく(?)過程は読み進める推進力があったし、最初から伏線が散りばめられていたと思うと何度も読み返したくなる。
小山内さんも大概だと思うけど小鳩くんもやばい。

アニメを見てから読むとより解像度が上がるし何より小山内さんがかわいい。
りんご飴の話をする時の「全然違うのよ」とか、誘拐から解放された後の「ティンカーリンカーのピーチパイ!」とか、最後にパフェを食べている時の「わたし気にしないから」とか。フレーズがかわいい。

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2026年06月09日

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ネタバレ

前作と同様、日常の謎を解くのんびりした感じかなと思っていたが後半空気が怪しくなった。
読後感があまりよくない。小山内さん誘拐事件が解決したあと、小鳩くんと小山内さんの会話で気分をぐっと下げられた。
はっきりいって二人は高校生らしくない。とことん冷静だけど中途半端に感情が残っている。その人間味漂う感じがこちらをしんどくさせる。もう修復不可能かな。今後どうなっていくのかなと不安になる。

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2026年05月12日

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ネタバレ

小市民ではいられない2人の関係性が変わる
次が気になる
誘拐されたり暴力事件に繋がったり大事になっていくとは思わなかった。小さな謎が全て繋がっていてスッキリ。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もう一気食い、あ、しまった、タイトルに引っ張られてしまった、一気読みでした。
面白い。なんと巧みな構造。

あ、以下、ネタバレしますので、未読の方はご遠慮ください。

恋愛関係にも依存関係にもないけれど、互恵関係にある小鳩君と小山内さんの高校二年生の夏の出来事。
二人は今日も今日とてこの不可思議な関係を維持して、小市民を目指すべく日々を穏便に送っていく・・・はずだった。

なのに、はじめっから違和感が。
第一章の「シャルロットだけはぼくのもの」は二人の腕試しのような可愛らしいエピソードでしたが、違和感。
・なぜ小山内さんは急に行けなくなったと連絡してきて小鳩くんにおつかいを頼んだのか
・なぜ小山内さんは二人で食べるのにシャルロットを4つも頼んだのか
・なぜ小山内さんは着信があったからといって、長時間小鳩君を一人にしたのか

ここらへんが伏線になるだろうと踏んで読みましたが、結果、そんな重要な伏線ではありませんでした~。ズコーーーー!!私の知恵がいかに回らないかがわかりました(笑)。
特にふたつめの「なぜシャルロットを4つも」なんていうのは、ただ単に小山内さんのスイーツ好きによるものだったようです。3つめの「着信」相手は、川俣さんだった可能性大ですよね?え、違う?(←どこまでも自信がない)

本作は、前作より一層、短編それぞれで謎・事象が完結するように見せかけて、ひとつの長編になっていました。前述の「シャルロットだけはぼくのもの」や「シェイク・ハーフ」は軽めの謎解きで、思わず小市民への志を忘れて、イキイキと謎解きをする小鳩君に対してニヤニヤしながら読んでいたのですが、「シェイク・ハーフ」から伏線が太くなっていきます。
そしてついに、「薬物乱用」や「誘拐」といった穏やかならぬ言葉が出てきます。こんなもの、小市民の周囲で起こることではありません!

無事に被害者を解放し、犯人グループも逮捕、というところに至ったところで、小鳩君が真相を考えます。事件は解決しても、小鳩君の中では事件は終わってはいません。(ちょっと脱線しますが、小鳩君が考える中で私の当初からの違和感が何だったかもはっきりしました。二人は互恵関係であり、恋愛関係ではないはずなのに、夏休みにスイーツ巡りをするとは・・・という小さな違和感。これも重要な伏線だったと、ちょっとうれしくなりました。)最終的には、小山内さんがヒントを出す形になりましたが、本当のことがわかったとき、小山内さんのことを「狼」と表現する理由がよくわかりました。小山内ゆきがちょっとというか、かなり怖くなりました。嘘はいけないと諭す小鳩君ですが、話の流れは「二人でいる必要性」へと舵をきっていきます。
そして、ついに互恵関係を解消するという結論に至った二人。続きはいかに・・・!というところでございます。

私が女だからか、ちょっと最後の小山内さんの涙があまりいい感じに受け取れませんでしたし、なんとなく小鳩君サイドに寄ったものの見方をしてしまうのですが、ペア解消には心穏やかではいられません。続きが気になるところです。

ミステリー物を読み慣れないので、そういう方向からのレビューができないのですが、人が死んだり、すっごく痛めつけられたりしない、この手のミステリー物の面白さを改めて認識しました。これだったら、ミステリー好きも、怖くない小説好きも、青春もの好きも、幅広い範囲の人が楽しめます。日常の謎解きから、「誘拐」というれっきとした犯罪までが、うまくひとつの物語に、巧みに伏線をはりながら仕上げられていて、著者の力量を見せつけられました。米澤穂信、すごい。怖いのは読みませんが、大変に気になる作家さんとなりました。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。今回は長編テイスト。最初の2つは短編としてミステリーズに掲載されたそうで、短編でもいけるけど。最初の『シャルロットだけはぼくのもの』がすごく好きだ。小鳩君の画策が非常にかわいらしい。そんなにおいしいシャルロット、食べてみたいわー。しかし、こんなラストだったっけね。小市民コンビが解消されるなんて。全然覚えてなかった。つーか秋期・・・でそうなるんだと思っていたが。しかし、自分を誘拐させようとする小佐内さんはやっぱ怖いな。復讐が小気味よいという気持ちも分からないではないが。

2026/8/15 再読。やっぱ自らの誘拐を企てる小佐内さんは怖い人だ。冤罪だもんな。

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2026年08月15日

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