あらすじ
小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。さかしらに探偵役を務めるなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を! 恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある小鳩君と小佐内さんは、今日も二人で清く慎ましい小市民を目指す。そんな彼らの、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉――? 大好評『春期限定いちごタルト事件』に続く待望のシリーズ第2弾、いよいよ登場!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
小佐内さんって『スイーツセレクション』なんてキャラだっけ?解決する事件とはうらはらに拭えない違和感は、次に食べたいものの答えで頂点に達する。そして二転三転するラストは春から読んできた人には十分すぎる、しかし甘くないデザート。
Posted by ブクログ
小市民シリーズの第2弾。
高校2年の夏休み、小山内さんのスイーツ巡りに付き合うことになった小鳩くんと、誘拐されちゃう小山内さん。不良グループから彼女の姉を抜けさせる事に奮闘する健吾くん。
シリーズ2弾にして、まさかのコンビ解消。
あービックリ。
全ては小山内さんの計画だったのも、なかなかだけども、そこからコンビ解消にまで発展するとは思わなかった。
にしても、小山内さんこわっ。
続きを、早く読まなくては。
Posted by ブクログ
202609220 Audibleにて。
長距離移動で一気に聴いた。
後半の展開はホラーやん!小佐内さん怖すぎて、小鳩くんかわいそう。と思ってたけど、2人が別れる直前の会話で小鳩くんも小鳩くんでこいつ人間の心ないんか!?ってなった。
要所要所で、分かりやすく伏線を示してくれていたので、推理しながら楽しめた。
内通者と、ボイスチェンジャーを自力で見破れたのは嬉しかったが、録音だと見抜けなかったのが悔しい。
Posted by ブクログ
小市民シリーズの第二巻。二年生になって迎えた夏休みに、小鳩は <小佐内スイーツセレクション・夏>と題したスイーツ巡りに付き合わされることになる。なんでも、小佐内の今年の夏の運命を左右するという…
第一章の「シャルロットだけはぼくのもの」では、小佐内に頼まれて買ってきたスイーツをもう一個食べたいという緩い動機ながら、小佐内にばれないよう偽装工作をしたり、様子を窺ったりというミステリ・サスペンス的描写で、小佐内の怖ろしさを知ったあとではドキドキする展開で面白かった。
そしてそこから幕を開ける<小佐内スイーツセレクション・夏>の間に散りばめられていく伏線が最後の誘拐事件で回収される展開はすごかった。また物語の展開として、表面上の事件の解決→終章で真相解明というかたちになっていて、事件が解決した後も惹きが続いていて、最後まで面白かった。最後に小佐内との関係を解消するという話になって、次巻からどういう展開になるか気になる。拉致監禁・傷害事件に巻き込まれた上に、その犯人に身代金目的略取という罪を上乗せするという夏休みの計画はやばすぎる。
Posted by ブクログ
前作から一年後。
アニメ「小市民シリーズ」でいえば、第1期後半、第6話から第10話まで。
確かアニメを見たときは、え、10話で終わりなの!? こんなヤベェ女子教えてくれたのに!? 半年も待たせるなんて! と悶えていた。
以下セルフ引用。
@
テレビで全10話視聴。
米澤穂信でアニメといえば京都アニメーションの「氷菓」だが、本作は比較されてもしかたない状況を頭抜ける試みをいくつもしている。
・シネスコサイズ。
・会話シーンにおける、背景の移り変わり(イメージ映像ふう)。
・声優の芝居。
・設定や時間的前後関係の説明を排した、あえて不親切な作劇(互恵関係云々)。
そのどれもが好み。
そしてえるたそが天使とするなら、小市民だって? いや大悪魔じゃん、といいたくなる小佐内ゆきの凄みよ!
結局キャラ萌えかと思わないでもないが(自分に対して)、台詞も美術も演出も、すべては小山内さんのデモーニッシュを際立たせるための要素なんじゃないかと思うくらい、凄い。
各話ごと数話ごとに落ちがつくのに、小山内さんの内面や企み「だけ」が見えない……ゾクゾク。
ミステリは晴れても小山内さんの闇だけは深みを増していく……ゾクゾク。
来年春には2期が始まるらしい。
それまでに原作を読むべきか……悩ましい。
ちなみに小山内さんを演じる羊宮妃那さん、ちょうど同じクールの「真夜中ぱんチ」で譜風を。
未見だが、「僕の心のヤバイやつ」で山田杏奈を。
なんていい声なんだ……。
監督の神戸守さん、宮崎駿「風の谷のナウシカ」制作進行で業界入りしている大ベテランだし、たぶん職人的な人だと思うが、
自分が知る中では「エルフェンリート」、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」、「すべてがFになる」、「約束のネバーランド」といったスタイリッシュな作品を監督している。
作家性云々を超えて、いいものをよりいい形でアウトプットしなおす人、と見たい。
@
あ。キモいな……。
小説ではさすがに落ちついて読み終えたが、そのぶんビターな感情に。
いわゆる互恵関係の解消の顛末が、この一冊を通じて描かれる。
それを経て逆に、今までの関係のある意味での良さが照射されるのだ。
また、あるブログで教えられたのだが、一見して日常の謎から始まった話が、非日常性を隠し持っていた、という展開を経る、と。
確かに犯罪よねハッキリと、という事件や、え、それってもっとヤバくね、という企みが露わになり、もう日常性からは大きく逸脱している。
また同時に、名探偵ふたりの構図では決してなく、むしろ「名探偵対"怪人"の物語」の構図になる、と。
確かに……それこそ「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士も思い出せるくらいに。
思えば遠くへきたもんだ……、そしてアニメ2期も見たから知っているが、もっともっと遠くへいくんだ……。
Posted by ブクログ
内容としては春季限定いちごタルトからよりミステリー要素を強めたものだった。
特に2人が誘拐事件に巻き込まれていく(?)過程は読み進める推進力があったし、最初から伏線が散りばめられていたと思うと何度も読み返したくなる。
小山内さんも大概だと思うけど小鳩くんもやばい。
アニメを見てから読むとより解像度が上がるし何より小山内さんがかわいい。
りんご飴の話をする時の「全然違うのよ」とか、誘拐から解放された後の「ティンカーリンカーのピーチパイ!」とか、最後にパフェを食べている時の「わたし気にしないから」とか。フレーズがかわいい。
Posted by ブクログ
前作と同様、日常の謎を解くのんびりした感じかなと思っていたが後半空気が怪しくなった。
読後感があまりよくない。小山内さん誘拐事件が解決したあと、小鳩くんと小山内さんの会話で気分をぐっと下げられた。
はっきりいって二人は高校生らしくない。とことん冷静だけど中途半端に感情が残っている。その人間味漂う感じがこちらをしんどくさせる。もう修復不可能かな。今後どうなっていくのかなと不安になる。
Posted by ブクログ
小市民ではいられない2人の関係性が変わる
次が気になる
誘拐されたり暴力事件に繋がったり大事になっていくとは思わなかった。小さな謎が全て繋がっていてスッキリ。
Posted by ブクログ
再読。今回は長編テイスト。最初の2つは短編としてミステリーズに掲載されたそうで、短編でもいけるけど。最初の『シャルロットだけはぼくのもの』がすごく好きだ。小鳩君の画策が非常にかわいらしい。そんなにおいしいシャルロット、食べてみたいわー。しかし、こんなラストだったっけね。小市民コンビが解消されるなんて。全然覚えてなかった。つーか秋期・・・でそうなるんだと思っていたが。しかし、自分を誘拐させようとする小佐内さんはやっぱ怖いな。復讐が小気味よいという気持ちも分からないではないが。
2026/8/15 再読。やっぱ自らの誘拐を企てる小佐内さんは怖い人だ。冤罪だもんな。