あらすじ
誰かと一緒に食事をすると、吐き気、震え、動悸、めまいなどの症状に悩まされる「会食恐怖症」の克服法を年間相談数1000件超の人気カウンセラーが公開。
会食恐怖症は、心療内科の医師でさえ病名を知らないことがあるほど「マイナー」な病気です。周囲に理解してもらえないことから「会食」を避け続け、QOL(生活の質)が損なわれてしまう当事者が増えています。
本書第2章(「外食が苦手」を克服するために私たちがやってきたこと)では、薬を使わずに会食恐怖症を克服した経験を持つ人気カウンセラーが、日々のカウンセリングや講座で成果を上げているトレーニングを公開。第5章「よくある相談事例へのアドバイス」の7つの改善事例で克服までのイメージをつかんでいきましょう。
会食恐怖症と行き過ぎた「完食指導」が関連していることもわかってきました。
アンケート調査では、6割以上の当事者が教育現場や家庭での「完食指導」を発症の原因に挙げています(※)。第4章(「周りはどうサポートすべき? 完食指導と会食恐怖症」)では、当事者(子ども)の気持ちに寄り添いながら、「給食ハラスメント」や行き過ぎた完食指導を防ぐための実践的な対応方法を紹介します。
※一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会調べ
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Posted by ブクログ
自分の状態と重なる症状が多くて、読んでいて頷くのがとまりませんでした。
「不安になっても大丈夫」「残しても大丈夫」と思ってみることが大切。
結果が良くても悪くても、行動できた自分を褒めてあげる、という姿勢は、会食恐怖症の克服のためだけではなくて、自分で自分のことを大切にするという意味で大切なことだと思いました。
私は特にスジっぽい食べ物やお肉など、「喉に詰まってしまうんじゃないか」とドキドキしてきて飲み込みのタイミングが分からなくてずっと口の中に残ってしまっていつまでも食べ終えられなかったり、親しい友人であってもその日のコンディションによってはほとんど食べられなかったりします。
人と会話しながらだと飲み込むタイミングがさらに掴めなくなって食事が苦痛だったけれど、「いつもより少し注意深く相手の話に耳を傾けてみる」というアドバイスが本著の中にあって、少し納得というか、自分の「食べる」という動作を意識しすぎているあまり緊張したり不安になったりしているのかも?という気づきがありました。
良いときも悪いときもある、と思って、少しずつまた食事を楽しめるようになりたいなと思えました。