【感想・ネタバレ】真夏の夜の悲劇 イヴ&ローク59のレビュー

あらすじ

10代の少女を狙った連続毒殺事件。
暗闇から忍び寄る"顔のない狩人"を
イヴが不屈の捜査で追いつめる――

J・D・ロブ、圧倒的大ヒットシリーズ最新作!

200人の若者がひしめくクラブで、16歳の少女が殺された。
人気ロックバンドのライブ中、何者かに致死量のドラッグを注射され息絶えたという。
その翌日、同じ手口で17歳の少女が犠牲となった。
二人に共通点はなく、恨みを買うような理由も見当たらない。
なぜ彼女たちが選ばれたのか――動機がつかめないまま聞き込みを続けるイヴだったが、
浮上した容疑者の目撃証言には"顔"だけが抜け落ちていて……。

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Posted by ブクログ

これまでに多く描かれてきたように関係者の中に犯人がいる状況ではなく、なかなか犯人の正体が見えてこなかったことで、久しぶりにハラハラしながら展開を追うことができました。

犯行の動機そのものはこのシリーズではある程度パターン化している「頭でっかちな少年のエゴ」でしたが、本作はそれによるマンネリ化をあまり感じさせない読後感だったように思います。

メイヴィスとピーボディの「豪邸プロジェクト」もゴールが見えてきたようですし、ナディーンの恋人もしっかりと登場して彼らの関係性ももう少し発展しそうです。
過去の事件で登場したキャラクターが「チーム」の仲間として活躍する場面も増えてきたことも本作の魅力の一つですが、「どんな事件だっけ?」と記憶がおぼろげになっているところもあるので、また折を見て過去作も読んでみようかな、と思います。
…が、それなりにどの巻もボリュームがあるので、なかなか一筋縄ではいきそうにありません。

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2025年04月16日

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