とっても残念な中年・大黒シズオ。
40歳で会社を辞め、マンガ家を目指す姿がホントにダメで。応援する気にもならなくて。でもなんだか、気になって。
そして、シズオを取り巻く人たちもクセがあって。みんながみんな、めんどくさくって。でも気になって。
読んでるうちに「自分に正直に生きていいんだ。」って、気づいたらシズオに感化されて、勇気づけられて、そんな自分がちょっと怖くなる一冊。
私のお気に入りはシズオの娘・鈴子。しっかりもので、ダメな父を受け入れつつも、ちょっと冷たくて。愛らしい。
アクの強い人たちに囲まれて、安定感抜群な鈴子がメインで描かれた完結5巻目のラストが、この作品の集大成。じんわり、ほろっと泣けてくる。心の中で「鈴子」って、小さな声で呟いた。
まずはシズオの生き様を妙な気持ちになりつつ、1回読んで。鈴子のために2回目を読め!
感情タグBEST3
絵が特別きれいというわけでもなく、キャラクターがかっこいいとかかわいいとかいうわけでもない。主人公は太った小汚いおじさんだし。でも不思議と引き込まれてしまい、ページをめくる手が止まらない。センスがあるというのはこういうことをいうのだろうか。
すごくおもしろいです。主人公のキャラクターが味わい深く、しょうもなかったりダメな部分も大いにあるけれど、人として唯一無二なものを持っていてとても魅力的でした。
Posted by ブクログ 2013年02月26日
齢40歳!!
目指せ漫画家。
本当にどうしようもなくて、ときどき美しい。
キレイじゃない、泥にまみれているから美しいのだ。
でも、いい加減本気を出してくれ!!
Posted by ブクログ 2012年11月06日
あまりの主人公の存在感に、作者の自伝かと思ったんですがそうではないみたいですね。
こんな大人が近くにいたら、自分はまだ大丈夫だと自身を持てそうです笑
Posted by ブクログ 2012年01月03日
おもしろいなー、好きだわこれ。なんとなく共感できるとこはあるんだけどね。俺はこのままでいいのか?とかそういうのって誰しもある気持ちだとは思う。なにか具体的な夢とかがあるわけじゃないんだけど漠然とした「なにか」がしたいという気持ちだけはある。でもみんなそういう思い抱えつつも折り合いつけながら生きてるん...続きを読むだよね。宮田さんがシズオのこと少し羨ましいと言ったのもそういうことじゃないかと思う。この先一体シズオはどうなってしまうんだろうか。まあ漫画家になれないことだけは確かに思えるけど。
Posted by ブクログ 2010年03月31日
何を思ったか40歳にして突然マンガ家をめざすことにしてしまった
シズオ(画力なし)のことじゃなくて、作者がまだ本気出してないだけなのか?!みたいな、ものすごいシンプルな筆っぷりなのですが、
これはこれである意味完成しているというか、他にない味わいがたまらなくなってくるからおそろしい。
シズオのぐだぐ...続きを読むだぶりに飽きれっぱなしの父さんや、「あはは、がんばれっ」てゆるーく応援してくれる娘さんや、離婚して一人暮らしをしている幼なじみの友人などとの、どうでもいいような会話のひとつひとつにかなり笑わせられたり、泣かせられたりしてしまう。
けっきょく、気がついたら世の中にあることのすべてがここに入ってるじゃないか!ここに、こんな絵なのに〜!
大好きで困ります。
Posted by ブクログ 2014年05月27日
(なんて便利なセリフなんだろうっ!)
と、大変感心してしまった♪←(タイトル)
ただ、主人公のおじさんが
そのセリフを
ハッタリではなく、
本気で言ってる所が良かった!
ただ、(しつこい…)
本気で言ってる事に身内は落胆するんですね。
(そりゃそうか。)
Posted by ブクログ 2013年06月26日
映画の影響で原作も読んでみたのですが。堤さんてミスキャストだったんですね。原作派の方にしたら、なぜ?ってなりますよね。私は逆に映画の市野沢がワイルド&クール、というか、要するに山田孝之さんだったので、漫画の市野沢にえ?ってなりました。不思議なのは鈴子。どうしてあのダメ親父を温かく見守れるのだろう。母...続きを読む親はどうしたのか。バツイチってことは死別じゃなく、離婚ですよね?母親が酷い女だったのかな。鈴子の内面が気になる。しかし俺の40年を見せたるで!みたいな意気込みだったのに「書くことがない」と愕然となるシズオの気持ち、解る。この40年、何も積み重ねてこなかったのか?と不安になりますがな。てか、なんで関西弁?セルフツッコミ。
Posted by ブクログ 2013年04月14日
五年くらい前に買った漫画。
話題になってたので、とりあえず第一巻を買って読んでみたのだけど、当時はさして面白いとも思わず、ずっと本棚の隅っこにただただ置いてあった。
ふと、タイトルが目につき読み出したのがついさっき。
面白くなかったのが嘘のようにわーッと一気に読んだ。
寝かせたから味わいが出たのか、...続きを読むそれともただ単に自分が主人公の年齢にぐっと近づいたからのか。
どっちにしても、面白いからいいのだ。
Posted by ブクログ 2012年05月13日
面白いですよ。
父から貰った漫画で、最初は読む気がなかったのですが、
読んでみると、スラスラと読み終わってしまいました。
主人公の男のキャラが個人的に好きです。
読む価値ありです(`・∀・´)
Posted by ブクログ 2011年05月10日
現在4巻まで。
漫画家を目指すフリーターの中年の物語。主人公の夢を追う姿は、他の漫画や小説の若き主人公と変わらないはずなのに、確実に格好悪い。でも笑えても、卑下はできない、自分にも突き刺さるものがある。
娘が理解ありすぎるのが救いだけど、ちょっと怖い。後々どうなるってしまうのか…。
Posted by ブクログ 2010年06月29日
今流行りの 漫画家漫画(異端)。
齢40なんぼにして会社勤めをドロップアウトし、動機は何となく・眼は本気で漫画家を目指すシズオとそれを生暖かく見守る人々のハナシ。
状況的にはソートー背水なんだがそれを全く感じさせないシズオのタフさがすげぇ。
何やっても長続きしなくて愛嬌もない、救い様の無いダメ人間...続きを読む・秀一が、シズオの荒唐無稽に触れて浄化されていく様がマジ微笑ましい。鉄コン筋クリートの沢田みてぇな。
基本的にそんなホンワカした空気感をゆるーい絵で紡いでいる世界なのだが登場人物皆、状況が状況なだけにいつそのホンワカが破綻するか判らない綱渡り感もあり、それはシズオと同じく不安定な場所にいる俺にとって、非常に恐ろしい。
しかしそんな読者の心配をヨソに、どーせユラユラ進んで行くんだろう、という安心感もある。
そういった複雑な理由で中毒性アリ。
Posted by ブクログ 2009年12月01日
今さらですが大好きな本なので登録します!
最初は笑って読んでたのですが、何度か読み返してなんだか泣いてしまいました。
主人公のダメっぷり、周りの不器用な人たち、両方とも愛すべきキャラクターです。
Posted by ブクログ 2009年11月29日
とりあえず、2巻まで読んだ。
なんか癒される。
もっとネガティブかと思ったけど、基本前向きでよかった。
自分もまあ、本気だしてないだけってことで。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
このシュールさ。やりきれなさ。タイトルが素晴らしい、ほとんどの人たちの人生の虚をついている。淡々としたマンガ口調はだんだんはまってしまう魅力があります。日常に寄り添う夢があって素敵です。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
そうっすよ!アンタはまだ本気出してないだけっすよ!!
40年生きてきて、会社を辞めてみた。
フリーターしながら自分探しの末に、
「これだ!俺、漫画家になるわ。」
こんな大人にはなりたくないけど、こんな大人を見ていたい。
あっ、くれぐれも親父さんに息の根止められないようにして下さいね。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
まだ始まったばかりで何とも言えないが、”記憶に残る良作”になるような気がする。主人公のシズオもそうだが、登場してくる人物それぞれに味わいがあって良い。これからのシズオの”無活躍”っぷりに期待大(笑)。
Posted by ブクログ 2023年07月29日
おもしろくて、切ない話だなあ
ストーリーがとてもよくできてる。
絵がヘタなので、時々、登場人物の、見分けがつかなくなったり、男性なのか、女性なのか、見分けがつかなくなって混乱した。
まあ
味のあるヘタさが、また魅力でもあるんだけど。
Posted by ブクログ 2013年01月12日
タイトルのインパクトに惹かれて気になってたこの作品。自分としずおに共通点は全くないけど、このタイトルは耳に痛いというか、身につまされるというか。。セリフもそんなに多くないし、絵もあっさりだからさくさく読める。鈴子がいい子すぎる。そういえば、映画化されるみたいだけど、俳優さんイメージ違い過ぎだー
Posted by ブクログ 2009年11月08日
うおおなんだこれ!自伝なの?私小説つうか私漫画なの?せ…せつない・・特にいちばんやばいの書き下ろしオマケポエム「俺、元気です。」
“もう転びすぎてヒザがボロボロです/でも転びかたは悪くないと思います”
“まったく友達が出来ません/みんなえんりょしてるんだと思います”
“カガミに知らない人が映ってます...続きを読む/たぶんいいヤツなんだと思います”
だけど、自分の年齢を3で割ってみる、ってのはいい案だ。私はまだ9時なわけだ。まだ起きたばっかりだよ!人生まだまだだよ!!
Posted by ブクログ 2009年10月04日
42歳にして自分の人生を初めて客観的に見ることに気付いた主人公の物語
歩道橋から転落してけがをしたときに娘との日々が走馬灯のように浮かぶシーンは秀逸
なぜか広告にこの漫画が連続で出まくるので、無料サンプルで1話だけをさくっと読んだ感想。
ご都合主義な気がする。特に娘の存在。見た目もブサイクで何のとりえもないニートの父(主人公)に対して、娘は非常に寛容で、反抗すら一切しない。何が合ってもハハハと笑って受け入れる。父が頼りにならないので自分でお金を稼...続きを読むぐしかなく、そのため性関係の仕事を始め、そこで客として来た父親と鉢合わせるが、父親を毛嫌いするどころかまたハハハと笑って受け流す。そして父親がもう仕事やめろと言っただけで、素直にやめる。娘の境遇に気づいた父親が一念発起して金を稼ぎ始めるわけでもないので、何も物事は解決せず、娘は結局お金がないまま低所得者層に舞い戻る(っていうか、ニートが仕事してる人間に仕事をやめろとか、父親はどんな思考回路してるんだ?)。それなのに娘はまだ父を尊敬し続ける。この調子だと、父親に性的虐待を受けてもハハハと笑いながら父親に奉仕するのではないだろうか? 知的障害がある頭のおかしい子にしか見えない。「こんなご都合主義な娘が欲しい!」という作者の願望を見せつけられてる気がして不快。
1話を読んだだけでもこれだけの不自然な点が見つかった。私にはラノベばりのご都合主義漫画にしか見えなかったが、この本のフォロワーは多いので、ひょっとしたら2話目以降で何かしらの説明(なぜ娘が父に心酔しているのか)がされるのかもしれない。だが少なくとも私は、この漫画を買ってまで2話目を読む気はしなかった。