【感想・ネタバレ】70すぎたら「サメテガル」 ~「老害」にならない魔法の言葉 ~(小学館新書)のレビュー

あらすじ

「冷めてても手軽」な年配者の振る舞い方。

2005年に年間ベストセラーに輝いた『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者・樋口裕一氏が、リタイア世代を迎えた当時の読者たちに向け、「定年後の話し方、振る舞い方」をアドバイスする。

現役時代と定年後では何が違うのか?
そのキーワードは、フランス語の「サメテガル」にある。フランス人の日常会話でよく使われる言葉で、日本語に訳すと「どっちでもいい」となる。
現役時代は「旗幟鮮明」を求められて生きてきたが、リタイア後は多くの場面でその姿勢は必要なくなる。それどころか、過去のやり方、考え方、振る舞い方に拘泥しすぎると、「老害」扱いされかねないこともある。

そうならないための魔法の言葉、それが「サメテガル」である。

「白黒はっきりつけなくていい」「こだわりをもたなくていい」「正義感を捨てる」──そんな話し方、振る舞い方を身につければ、第2の人生を豊かに、楽しく生きられる。駄洒落ではあるが、「冷めてても、手軽」な考え方こそ、年配者にとって大切なのではないだろうか。

さらに予備校講師時代に「小論文の神様」と呼ばれた著者が、「サメテガルな文章術・会話術」を具体的に指南する。

(底本 2025年4月発売作品)

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Posted by ブクログ

みんな良いことだと思ってるだな!
自分も気をつけないと。
高齢者になる準備が必要ってことか、抗う事ばかり考えてたけど。
でも今からどっちでも良いって言いづらいな。
あと、"凡人のためのあっぱれな最期"は読まないといけない!

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

言ってることはけっこう真っ当。これ、「70すぎ」では遅いですよね。50になったら、少なくとも会社の外ではこういう心持でいる練習をした方がいいと思います。というか、「どちらでもよい」は、思い込みによる頑なさを反省させる効果もあるので、若くても意味があるのでは。最近、「若者の"老害"」が話題になることもあるので、若い人が自分事として読んでもいいと感じた。

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2025年05月26日

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