あらすじ
米旅行誌『コンデナスト・トラベラー』が実施した読者投票「リーダーズ・チョイス・アワード」で列車部門3年連続(2021-2023)世界一!! 「ななつ星 in 九州」創生の秘話を、著者が初めてテーマにして明かす。九州中を巡る列車で「世界一」を目指す――。不可能と言われたプロジェクトはその後、世界の旅行業界の権威である『コンデナスト・トラベラー』で毎年1位に輝き、運行から10年以上を経て今もなおその価値を増し続けている。プロジェクトが立ち上がり、実現に向けて動いたとき、人が、組織が、地域が変わる! ゼロから本気で世界に挑戦した、ななつ星のおもてなしの神髄とは。世界一へ駆け上がったブランディングとは――。 ○本書の内容 ●一章 着想から構想へ ●二章 思い切り心ときめく車両 ●三章 「ほおぉうっ」と唸る物語 ●四章 誰も体験したことがない「おもてなし」 ●五章 わがままで傲慢な、販売戦略とブランディング ●六章 「変幻自在」の広報宣伝 ●七章 「次の夢」はあるか
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Posted by ブクログ
ななつ星in九州を始めたJR九州の元社長の回顧録
文章からもアツい想いが伝わってくる
この本を読むと、非常に高価で予約も取りにくいが、一度ななつ星に乗ってみたくなると思う
Posted by ブクログ
「人がつくり出す手間暇こそが、人間が感動する最も大切な要素」
言うは易いが、社長として会社の経営も見ながら、新規事業であるななつ星にこのポリシーを通せたのは、この方の戦略性が高かったからこそ。
社内の「誰」にどんな「場」で咲いてもらうのかの采配も見事だったと思う。
「コミュニケーションは大なり小なりエネルギーの交換」
との一文もあったが、ご自身も細やかに、時には戦略的にコミュニケーションをとられて熱を伝えていかれたのだと思う。
ななつ星の本のように見えて、新規事業を成功させるための経営の真髄とは?を考えさせられる1冊。
Posted by ブクログ
★ゼロから作ったすごさとビジネスとしての価値のバランス★九州新幹線の開業を前に、豪華寝台列車という次の夢を社内に打ち出した構想力。サービスの経験がないなか、各方面のプロと連携し海外の高級列車を視察して実現にこぎつけた組織運営力と実行力。完全に独立した部署を作るとともに、運行のためには各部門も巻き込む仕組みづくりも上手かったのだろう。ずっと値上げを続けられたのが成功の証ではある。
一方で気になるのはビジネス面での評価だ。8両に新幹線並みの30億円をかけた。儲かっているのかという点は常に触れらず、JR九州のブランド価値を高めた、採用の後押しとなった、という視点でまとめられてしまう。値上げはできているが乗客数が限られるだけに、続けられる担保を知りたい。
Posted by ブクログ
豪華寝台列車
提案選択型サービス
非マニュアル化サービス
フレキシブルなサービス
心と五感のサービス
クラシック基調のインテリア 豪華と贅沢とは それまでの経験から
柿右衛門の洗面鉢
神社参道論 参道の長さが感動の大きさに 世阿弥の序・破・急
窓が額縁 30億円強で8両編成 新幹線並み
ななつ星 九州7県 7つの車両
3泊4日で125万円~ 春秋2回 ネットのみの申し込み ツテとコネ排除
電車ではなくディーゼルエンジンの機関車 ローカル線や単線も走れる
一日目のランチ「やま中」握りたての寿司
1泊2日 ディナー「ホテルニュー長崎」川崎シェフ
3泊4日 ディナー 大分「方寸」創作料理
スイーツ、コース料理 フレンチ 六本木「エディション・コウジ・シモムラ」
フレンチ 由布院「ラ・ヴェルヴェンヌ」
2013年10月15日~23年12月末 817本 1万9465名 リピート11.7% 倍率13.9倍