【感想・ネタバレ】魔王様、世界が美味しすぎて滅ぼすのをやめる。(1)のレビュー

あらすじ

突如、さいたまに出現した魔王様。世界を滅ぼすべく蘇った魔王に対抗できる人類唯一の武器は「日本のおいしいもの」。
魔王様の破壊衝動を抑えるため、お腹を満たし続けろ−−!!

目高屋・ぎょうざの満中・一万石饅頭……。
唯一無二、さいたまが舞台の"おもてなしファンタジー"開幕!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

また一つ、面白い食系漫画に出逢えて嬉しい。
料理が上手い人間が、異世界に行って、現地民の胃袋をグルメでガッツリと掴むタイプのファンタジー路線も好きだが、異世界人が人間界にやってきて、様々な地元グルメに舌鼓を討つタイプも嫌いじゃない私。
なので、人から雑食系と呼ばれるんだろうなぁ、と思いつつ、この『魔王様、世界が美味しすぎて滅ぼすのをやめる』の紹介を進めよう。
どんな内容なのか、これに関しては、一言で済む、そう、タイトル通り、としか言えない。
戦闘力が頭抜けているだけじゃなく、どちゃくそ可愛らしい魔王様が、人間界のグルメが、あまりにも美味しいものだから、人間界を滅ぼすのを先延ばしにしていく、そんな感じの内容だ。
ぶっちゃけ言ってしまうと、まぁ、有り触れたストーリーではあるにしろ、さいたまグルメで、魔王様をがっつりおもてなすってのが、攻めの姿勢を感じて良しなのだ。
地味さが際立っている、そんなイメージを持たれがちな埼玉だけど、魔王様の胃袋を鷲掴みに出来るだけの美味しい、地元民イチオシのグルメが多いようである。利権関係が難しいのか、ちょっと店名を変えてはいるようだが、しっかりと解るってのが良い。
美味しいモノで掌返しする魔王様のチョロインっぷりだけでなく、そこはかとなく、ポンコツ感を漂わせるメゾネットさんや、いきなり、勇者に選ばれてしまう不遇さに加え、地味に胆力があるな、と思わせる野花ちゃんなど、可愛いどころを揃えているのも強みだろう。
しかし、この作品で最も存在感を発しているのは誰でもない、どこにでもいそうなサラリーマンである二瓶さんだ、と私は声を大にして言いたい。酸いも甘いも嚙み分け、艱難辛苦に耐える人生の中で培ってきた「経験」と言うカードを駆使して、魔王様や政府との交渉を円滑に進めて、良好な関係を築くのに骨を折り、最良の結果を出して見せる彼は英雄の器、と言える。
次巻への引っ張り方も見事なので、(2)で、どんなさいたまグルメに、魔王様が良いリアクションをしてくれるか、楽しみだ。

この台詞を引用に選んだのは、美味しい、がしっかりと伝わってくる表現だなぁ、と感じたので。
実際、あると思う、こんな感想が出てしまうほどの美味しさは。
これほどまでに美味しいモノを食べてしまったら、今後、似たようなモノを食べた時、これを上回る感動や歓喜を味わえないだろう、と確信したら、自然に出てしまうんじゃないだろうか、この言葉が。
「出会わなければよかっ・・・た!!」(by魔王様)

これらの台詞を引用に選んだのは、二瓶さんの言う通りだな、と感じたので。
競い争う、それ自体は、人の歴史を形作るモノの一つだから、一概に、悪い、と言えない。
だからこそ、お互いに引き時を誤らないのが大事なんだろう。
何より、争ってばかりじゃ食う飯は美味くない。
戦争をするくらいなら、一緒に飯を食って仲良くする、そういう道を選んでこそ、国のトップに立つべき者だろうに・・・
どうしても、優劣を付けたいってんなら、国のトップ同士がタイマンで殴り合うか、それこそ、それぞれの国の名産を使った料理勝負でもすりゃいいのに。
そんで、作った大量の料理を国民に振る舞って笑顔にすれば、好感度もバクアガリするだろうよ。
「先ほども話した通り、我々は先方と戦う必要はありません。人と人、国と国、社会において勝者となるのは、対立関係を維持する者よりも、協力関係に持ち込める者です!!」
「先方は、お2人より、遥かにグルメじゃありません。そして、美味しいものは、価値観を超えて、ただ美味しいんです!!」(by二瓶さん)

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2025年06月08日

購入済み

ついにこのコンビが異世界系メシ漫画を!?と思い即買い。
いつもの調子で実家のような安心感を与えつつもしっかりお腹が空く仕上がりでとにかく最高です。

#笑える #アツい #ほのぼの

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2025年04月13日

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