【感想・ネタバレ】優れたリーダーはアドバイスしないのレビュー

あらすじ

「心理的安全性」という言葉が認知されたこともあり、多くの上司が「押し付け型のフィードバック」ではなく、「柔らかいアドバイス」で部下を育てようとしている。しかし、それこそが「部下否定」であることに気づかない。本書は、「部下否定」をせずに、部下の自発性を引き出す「正しいフィードバック法」を全公開する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

優れたリーダーはアドバイスしない


⚪︎ステップ1 自分正解を脇に置きふもとへ下山
・アドバイスは反発と無気力を生むだけで科学的にも意味がない
・ネガティブな現状を受け入れ肯定することが成長の第一歩、
・教育は本人が教えてほしいと思ってないと成り立たない、相談的枠組みがあることが前提
・部下が上司に教えてというのはせいぜい右も左も分からない新人の時くらい
・顔が見える関係における監視は逆効果、心理的ネガティブ効果、だからこそアドバイスは効果がない
・人を変えることはできない、変わる観客を用意するのみ
・教示型リーダーが失敗すると、回避型になる。
・部下が貢献できる居場所を作ることが仕事、それにより上司にも居場所ができる
・無能な上司で部下は育つ

⚪︎ステップ2 許可を取り話を聞く
・リーダーはできる風を装ったり、自分の優秀さを証明する必要はない
・上司と部下でまだ存在していない正解に辿り着くこと
・できていることをリソースにまだ存在しない正解を作り上げていく
・厳しい指摘や指導でポジティブに受け止められたのはたまたま自分の自己肯定感が高かったから、しかし周りの人は必ずしもそうではない、むしろ希有。
・相手を反省させたい処罰欲求を持つ生き物、それが快感になっていく、それに気づく必要がある。

⚪︎ステップ3 議題にスポットライトを当てる
・会話の中から、キーワードを掬い上げ、意味を明確化する。そこから相手に気づきを促していく。

⚪︎ステップ4 正解を創り、協力の注文を取る
・上司の頭の中にある正解を唐突に取り出すのではなく、対話の中から掬い上げたキーワードをもとにまだ存在していない意味をその場で創り上げる。そこから主体性が生まれる。
・相手が話した重要な意味をポイントで繰り返すことで大切なポイントに意識を向けさせる。これはこの後に正解に誘導しようとしてるように見えるが、実際には上司にとっての正解が部下なりに事情のある部下にとっての正解かはわからない。だからこそ一旦正解と思うことを傍におき一緒に考える。一般論ではなく個別化して考える。
・人は自己決定した時にだけ責任が生じる。だからこそ上司は協力はできても命令はできない。
・できるだけ自己決定に委ねる。レベル感が違えど疑問系で自己決定を促す。どうしたい?どの選択肢でやりたい?やってもらえますか?と
・許可なく部下の仕事に手を突っ込まない。話題提供も確認を取る方がベター。

⚪︎ステップ5 Iメッセージで提案を置き配する
・フィードバックよりもフィードフォワード、未来に起こりうることを予測して提案し、行動予定を確認した上で必要に応じて自発的な行動修正を控えめに促す

⚪︎ステップ6 メンバーの試行錯誤

⚪︎ステップ7 経験学習サイクルを回す
・経験学習サイクル: 後続は上司の関わり方
1. 経験 質問
2. 内省 要約言い換え
3. 概念化 横展開
4. 新たな試み 任せる
人は単に経験するだけでは学習しない

⚪︎業務命令が必要ないケース
・緊急事態
・性善説が成り立たない(成長マインドがそもそもない

⚪︎ルールは厳しく、コミュニケーションは優しく
・決めたルールを守らないも意思決定、その意思決定をした場合のルールを定めておいてその通り実行すればいい。
・ここでいうルールは罰ではなく社会的結末、公平に設定されていて、合理的である必要がある

⚪︎部下にアドバイスを求められたら罠
・正解ではなくフレームワークを伝える(魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える)

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2025年04月11日

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