あらすじ
「ハーフ」と呼ばれる人々の日常と溢れる感情を鮮やかに描いた、わかりあえなさと手を繋ぐ群像劇。
「姉ちゃん、俺、改名したけん。」
フランス人の父と日本人の母を持つ〈米山和美マンダンダ〉は、弟から突然の告白を受ける。
生まれ育ったはずの日本で「異物」と見なされても、笑って流していたけれど…。
アイデンティティに揺れるすべての人へおくる、共生を模索する希望の物語。
感情タグBEST3
彼らの叫びが聞こえてくるようだ
私も、読後感を具体的にはどう書いて表現していいか正直言って分からない。しかし、私は人間の「共感」を信じる。「あなたに私の気持なんか分かる筈はない」という叫びが繰りかえし私の胸を突き刺すようだ。それでもヒトは、いや私は「共感」理解することができる、と信じたい。
Posted by ブクログ
めっっっちゃくちゃ面白かった……!! 毎話泣いていた気がする。シリアスからコミカルまで、台詞の言葉選びがすばらしい。一巻完結かと思ったら続刊あるの嬉しすぎ。たくさん読まれてほしい。
Posted by ブクログ
どれもこれも、これまで友人たちから聴いてきたエピソードと重なり、やるせなかったし、怒りがわく。一方で、わかる/わからないのせめぎ合いを突破して「わかりたい」「良き友でありたい」ともがく姿に希望も感じた。広く読まれてほしい
きっついけど
ほんと、外見というわかりやすいところで、『悪気のない』差別社会、きっついよね…。でも主人公は親友がいるから大丈夫。親友いない人、いっぱいいるよ~。差別してもされても『孤独』な人山盛りの社会だよー。
Posted by ブクログ
司書さんが入れてくれておすすめされて読んだけど、めっちゃよかった。
ハーフって差別用語だったとは。
ハーフと呼ばれる人がどんな気持ちを持って生活してきたか、あるいはしているのかを漫画すごく分かりやすい。
小学6年以上だと性のことも受け止められるのかな。
葛藤する気持ちの表現は、言語化よりも絵の方がイメージしやすい。最近の漫画も良書が多い。
本なら売るほど、が好きだった人は気にいると思う。
Posted by ブクログ
特典なのかな。下地ローレンス吉孝さんの作品解説という別冊子を読んでから、半分姉弟に取り掛かった。ローレンスさんの解説にガイドされて読み進めた、という感じ。セットですごい。
和美マンダンダだけ、ネットで読んでいたみたい。これは何度読んでも号泣する。
なにげない言葉が、意図しない相手を追い詰める。
コロナになってzoom gals なみちえさんを知り世の中のこといろいろ知ってるつもりだったし気にしてるつもりだったけどまだまだたりてないなと思い知った。
実はほぼ当事者なのに思い至らなかったな、とさらに、半分姉弟を読んではっとした。
Identity 気になる人大事な人いる。私みたいにあまり気にならんし大事とも思わん人は思わなくても良い特権、メジャー側?であるてことなのかもしれないし、そうじゃなくても気にならないかもしれない。こういう言い方もすでになんかアウトなのかもしれない。
手を繋いだりハグしたりされたりすることでほぐれることもあるし逆効果のこともある。友達との関係もだけど親との関係も同じ。
互いに思い合うこと。声に出しちゃって消せないこと。グサグサくるけど、可愛いくて愛嬌がありシンプルで表情豊かな作画もとてもよくて、みんなぎゅってしたくなる。暑苦しいからやめろってまたアウトになるんだけど。
若い才能、熱い意志を感じる。
ありがとう!
Posted by ブクログ
ハーフという境遇に葛藤する人々の物語。
確かに圧倒的単一文化をもつ日本では、グローバル化が少しずつ進んできたとはいえ、「自分がスイミーである」という感情を持ちながら過ごしていくことになるのだろう。
真にその感覚になることはできないが、
その生きづらさを少しでも
感じさせてくれるマンガだった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ泣きながら読んでしまう。
webで読んでいてずっと続きを待っていたらついに単行本!ということで嬉しかったです。
ハーフや外国人として日本で暮らすことの生きづらさが描かれています。
1話のフランス人×日本人ミックスの和美の話、読むたびに泣いてしまうんだけど、日本人としては「いきなりキレられてもわからんって!」ともやもやする気持ちも…。
シバタと大親友になっていけたらいいね…とまた泣く。
そんな感じで日本人としては責められてるような気持ちになりもやもやする部分もあるんだけど、作者がめちゃくちゃ真剣にこの問題に取り組んでいることが伝わってくるので「こういうことで悩んでる人もいるんだ」と受け止めてみようと思います。
まずは知ることから。
るしあの恋愛もすごく応援したい。
和美の弟の話も読みたい。