あらすじ
あんなに、近くにいたのにずっと気づいてあげられなくてごめん―――親友だと思っていた礼美の、一番大変なときに、とても近くにいたのに礼美のSOSにすら気づかず、彼女を深く傷つけてしまっていたことを知り自分を悔やむ水帆。水帆は成海からコウジの住所を聞き出し、礼美を連れて名古屋へと向かう。数年ぶりにコウジと再会した礼美。「なぜ自分を捨てたのか、本当は自分のことをどう思っていたのか」傷つくことを覚悟しながら、コウジに質問を投げかける礼美だが・・・!?いよいよクライマックス!! 全ての点と点がつながっていく、読み逃せない第9巻登場!!
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Posted by ブクログ
礼美が話し出した坂田コウジとの関係と折口さんとの関係。最初からなかったことにすればいいって言ってあげられて、自分とも関係なかったことにすればいいって言えるのってすごいな。しかもその後も1人でコウジを探してくれて。記憶の改ざんくらいしたって誰にも迷惑かかんない。ほんとだ。そしてここで出てくる長門と森田。実際こーゆう人いるんだろうな、人にまとわりついて生きてる人。コウジはコウジで色々抱えてたんだね。それでもひどいけど。皓10代最後の日。最後の七尾さん。皓も心がないロボットみたいだと言われながらも色々感じてたんだね。好きだと気にかけてくれる言葉もあれば、頭おかしいとか冷たい言葉も。人の言葉が相手に与えてる影響は計り知れないんだなとこれを見てて思った。皓の家に向かう水帆だけど、皓もういないとかじゃないのかなぁ。
Posted by ブクログ
いよいよちょっとずつ本当がわかってきて、本当の入り口だった「折口はるか」の妊娠騒ぎの真相もわかって。
その妊娠騒ぎの片方の張本人である「坂田コウジ」に会いに行くことに……。
誰もがみんな、どうしようもなくてちょっとずつ間違ってて、正しくなくて、でも正しい正しくないじゃなくて、結局、誰が何を選ぶかなんだと繰り返し教えてくれる。
そんな中、成海がいなくなる日がどんどん近づいていて。
実は8月だと思っていたのが、7月で。
成海に聞いたら「明日」という衝撃の発言をされた水帆は。
成海がいなくなるんじゃないかって気が気じゃないけど。
坂田コウジに会いに行く事を優先して、成海を信じる事にする。
その件にキリがついて、水帆が成海の家に行くと……
というところで終わってます。
これ、成海いなくなっちゃってるんじゃないかな。
逃げちゃってるんじゃないかな。
って思ってる。
でもそうやって複雑な家庭環境の成海と当たらず触らずしていた水帆がいかに向き合って行くか……がテーマなんだから逃げて欲しくないな。幸せになってほしいなって思う。
まあ、くっつくことが幸せなのかどうかはわからないけれど。
次で最終巻と言われているので、どういう終わり方をするのか楽しみです。
Posted by ブクログ
ドロドロで何がなんだか分からなかった最初に比べると、謎が解けてきました。結局妊娠していたのは礼美で、はるかはそんな礼美のためにコウジを探そうとしてくれていただけということ。
水帆は礼美の悩みを当時知ることもしなかったことを後悔してましたけど、これから関係を修復できると前向きになっているのは、他人に興味がなかった最初に比べるとよかったのではないかと思いました。
コウジが礼美と連絡を取らなくなったのも、なんとなく長門と森田のせいのようにも思います。どこをどう調べるのか、ほんとに行く先々で現れたかる。最低な人間達。せっかく更正しようとしていたコウジの勤め先への嫌がらせとかを考えると、礼美を彼らから護るために礼美と連絡を取らなくなったのではと思います。
次巻で最終巻のようですけど、このぐちゃくちゃのピースがきちっとはまったラストを期待してます。