あらすじ
私たちは、もはや「常識」が通用しない「ノーノーマル時代」を生きています。「ノーノーマル時代」を生きるリーダーに求められるのは、目的(パーパス)の明確化、多様な意見の尊重、心理的安全性の確保です。本書は、パーパス経営や人的資本経営、DE&Iを実践に活かしながら、「働きがい」を生む現場づくりの秘訣を解説します。予測不能な時代に対応するリーダーシップの本質を追求し、組織や個人が成長するための方法を提案。すべてのビジネスリーダーに贈る、実践的な教科書です。
【目次】
CHAPTER1 ノーノーマル時代に求められる組織
CHAPTER2 ノーノーマル時代における10のリーダーシップコンピテンシー
CHAPTER3 コンピテンシー① 好奇心
CHAPTER4 コンピテンシー② 多様性の受容
CHAPTER5 コンピテンシー③ 謙虚さ
CHAPTER6 コンピテンシー④ 傾聴
CHAPTER7 コンピテンシー⑤ 倫理観
CHAPTER8 コンピテンシー⑥ 公平性
CHAPTER9 コンピテンシー⑦ 透明性
CHAPTER10 コンピテンシー⑧ 適応性
CHAPTER11 コンピテンシー⑨ 俊敏性
CHAPTER12 コンピテンシー⑩ ビジョナリー
CHAPTER13 優しく厳しいリーダーを目指して
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Posted by ブクログ
まず、タイトルにある教科書的な内容では無いと思われる。前例や経験が通用しづらい時代において、リーダーに期待されることとして、イノベーションが起きやすい「場」をどうしたら作れるか、その点に絞った内容が書かれている。
10のコンピテンシーを挙げているが、最初に「好奇心」を持ってきているところが特徴。ビジネスのために単に広くアンテナを張っているとは少し違う、面白いものに飛びつくような要素も入っている印象を受けた。
個人的には、プロセスとしての「好奇心」が最初に来るのはいいが、なぜ「好奇心」が求められるか?、全体のコンピテンシーとの兼ね合いから説明があると良かったかなと思う。
本のところどころに、ジョブ型の由来や、ダイバーシティにおける新商品開発の事例など、補足説明的なトリビアも勉強になった。
30年を越す経験を持った人事コンサルの知見の一端を知れる本。冒頭にも書いた通り教科書として読むのではなく、個人のリーダーとしての資質を振り返るために読んで示唆を得るような内容。