【感想・ネタバレ】まんが 現代史 アメリカが戦争をやめない理由のレビュー

あらすじ

学校では教えてくれない激動の世界史! ヤルタ会談からベルリンの壁、ベトナム戦争、ソ連解体、9.11からイラク戦争、オバマの誕生まで。知っておきたい激動の20世紀から21世紀の世界史を絵と文でわかりやすく解説。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・アメリカは軍需産業に経済を支えられている州が多く戦争しないと不景気になる構造
・冷戦が長く続き長期にわたり武器を持ち続けないといけなかったことが原因
・一国主義、大義がなくてもアメリカの敵の敵に武器や金を大量に流す→武器を得た勢力はその後大義ないアメリカのやり方に反発することになりアメリカにもらった武器でアメリカに対抗する→アメリカはテロと戦うと言ってさらに対抗する、、同じパターンを繰り返している。大統領の任期4年ごと、8年ごとでしか政策を考えられていないため
・基本的に戦争は侵略した側が勝つことはほとんどない。目的達成されることもほとんどない。反米感情等が一般市民に根付いたら一般市民がゲリラになる、そうすると泥沼化長期化避けられず難しい
・日本はアメリカの成功体験。戦争で勝ってアメリカ主導で国を再建→経済復興して立派なアメリカの子分に成長。同じパターンにしたいがうまくいかない
・ブッシュ無能、オバマは良心
・戦争で降伏させてもその後の復興は難しい。施設や農地が壊され地雷だらけの土地が残された中での復興は困難。不満がたまりまた争いになる。長期でみた教育をつづけるしかない。
・国民が戦争に賛成するようなメディア戦略(テレビ映像のヤラセ・演出など)がなされている。最先端の武器でも命中率意外と低い=一般市民への被害避けられない

★現代史に疎く難しい部分もあったが、アメリカがなぜ戦争し続けるのかの構造が特に興味深かった。ウクライナ情勢のこともあり防衛費増額もある程度はやむを得ないかとも考えていたが改めて戦争はよくないと考えられたので今のタイミングで読めて良かった。ロシアや中国に対する不安が大きくなり各国が保守に向かいつつあることが怖く感じる。

メモ
2000年前にパレスチナに住んでいたユダヤ人が迫害され離散(比較的自由なアメリカへ多く亡命、金融業等で地位高め民主にも共和にも政権へ大きな影響力をもつ、ユダヤロビー)、その後アラブ人が住むようになる。ユダヤ人は迫害されてきた歴史もあり(イエスを処刑したのはユダヤ人ということもありキリスト教側から迫害、特にドイツ)迫害されない自分たちの国を建国したいとして国連も承認、イスラエル建国(当時は国際的な被害者の立場)。しかしずっと住んできたアラブ人はそれに反発。アラブ人=イスラム教徒勢とユダヤ人(アメリカ支援)の構図。
またいつか迫害されるかわからない自分の国を守るそのためには大きな犠牲も厭わない(アメリカ供与の武器もたくさんある)イスラエルと自分たちの住んでいた地域を追われ自治区も実効支配されてしまって取り返したいパレスチナ。今はイスラエルの方が軍事力が圧倒的に上で自治区も勝手に支配するのでイスラエルは加害者側になってきてる(でもアメリカは擁護しつづけてるしものすごい金と兵器を供与しまくり)。
今はパレスチナは分裂していて一枚岩になれていない。ガザ地区を実効支配するハマス(パレスチナ解放派)とヨルダン川西岸を支配するファタハ(和平派)。
アメリカはユダヤロビーで民主も共和もイスラエル寄り。共和のほうが強硬派。特に福音派と呼ばれるキリスト教原理主義派はイエスキリストの再来までエルサレムを守りたい意志がつよい=イスラエル派。
エルサレムはキリスト教ユダヤ教イスラム教の聖地でありどの国にも属さないという国際ルールにしてたのにトランプがアメリカ大使館を置いたり。(=イスラエルのものとみなしてるということ)
イギリスの三枚舌外交で混乱強まった経緯

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史が非常によくわかった。
日本にいると戦争のない平和な社会にどっぷりつかっているが世界を見ると結局世界は昔からなにも変わっていないなというか人間ってひとりひとりは違っても集団になったときにはなんでこうなるんだろうかと。
もはや生き残るためには善悪ではなくいかに情勢を読んで手を打つかだなぁと。
他にかけるすべてのことを世界の人口の増加問題や環境問題に注がないとほんとに先が見えていて。

キーワード、特記:
軍産複合体、パウエル・ドクトリン、社会主義政府の転覆、独裁政権の庇護、中南米諸国軍事介入
「軍隊を負かすことはできても、国民を負かすことはできない」(カール・クラウゼヴィッツ)

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2016年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 第二次大戦以降の現代史の中高生以上向けの学習漫画。サブタイトル通り、アメリカが中東などに仕掛けた戦争の背景事情が中心的な内容。少し反アメリカ共和党の政治色が濃いようで、特にブッシュJrに対しての諷刺が強いように思った。

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2011年06月18日

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