あらすじ
「いいか国利、これが大人のケンカだぞ」(原辰徳監督)
横浜の敏腕スカウトはなぜ巨人へ移籍したのか?
今明かされる長野久義、菅野智之獲得の舞台裏
球団の狙いは? 現場・編成のリクエストは?
大谷翔平や佐々木朗希、今永昇太らはなぜ指名しなかったのか
ホエールズ・ベイスターズ、ジャイアンツ
30年のスカウト人生 逸材獲得をめぐる知られざる攻防
(目次)
第一章 横浜大洋ホエールズ・横浜ベイスターズ時代(1991年―2002年)
第二章 読売ジャイアンツ時代<前期>(2003年―2009年)
第三章 読売ジャイアンツ時代<中期>(2010年―2015年)
第四章 読売ジャイアンツ時代<後期>(2016年―2020年)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ベイと巨人でスカウトを勤めた著者のスカウト評はその視点に感嘆するし、指名の裏側などが垣間見る事ができ、巨人ファンだけならず、野球ファン必見の内容。
Posted by ブクログ
横浜、巨人で30年に渡ってスカウトを務めた筆者のドラフト回想力。さすがプロのスカウトだけあって、他球団の指名選手もほぼ視察しており、本当の隠し球はいない。
後で振り返ると不可解なドラフト指名にもそれなりの理由がある。
とはいえ、結局スカウトもただのサラリーマン。会社の方針による悲喜こもごもがある。
Posted by ブクログ
読む前は、何かスカウトとしてのだったり球団としての、戦略やテクニック、到底獲れそうもなかったあの選手をこうやって入団してもらうことができたというようなそんな話を想定していたが、この人はかなり正直な人で、戦略やテクニックというよりも、如何に普段から関係各所と人間関係を作っておくのかということに腐心していたのが伝わってくるし、あの選手がプロ入り後にあんなに化けるとは思わなかったという話がゴロゴロ出てくるしで、正直期待外れな思いもしたが、“仕事”としての泥臭さやカッコ良さみたいなものが一冊読むことで浮かび上がってくるような感じがした。
流石に原さんがまた現場に復活することはもうないと思うから、著者の長谷川さんが巨人の背広組に復活することもないのだろうが、こういう人は巨人には必要なんじゃないかと思うんだよな…
Posted by ブクログ
スカウトにまつわる話って、やはり面白い
想像以上に出身校やら企業やらのしがらみが多いし、繋がりがモノを言う仕事なんだと知りました。
その上で今年のドラフトを見てみると、素人が知り得ない事情や駆け引きがあったんだろうなと思いに耽る楽しみも貰えた一冊でした。
筆者がベイスターズとジャイアンツのスカウトをされていたことで、球団の考え方と言うか企業文化みたいなものも知れて面白かった