あらすじ
いつかは産みたいが、タイムリミットもある。そんな中で「今は産めないお守り」として卵子凍結を選択した8人の女性がいる。年齢、キャリア、生い立ちも違う彼女たちに共通するのは「自分らしく生きる」こと。元週刊朝日の記者が描く、力強さあふれるヒューマンストーリー!
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Posted by ブクログ
卵子凍結をした人たちを著者が取材したもの。
色々な事情や背景を持つ女性たちの、卵子凍結に至るまでや思い、その後などが丁寧に書かれている。
卵子凍結はしていないけど、不妊治療で顕微受精を行なった私としても、採卵の過酷さなどはとても共感できる部分だった。一方で、私の場合卵子は採れても凍結胚までいったのは6回の採卵で結局3個だけだったので、卵子凍結をしたからといって安心してしまうのはかなりのリスクだなと思いながら読んだ。
凍結卵子の存在が少子化対策になるかというと、そうではないと思う。東京都のように公費で助成するのは当事者にとっては悪く無いけど、限りある財源で他に優先するべきところはありそう。著者の言うように、若いうちに産んでも顰蹙を浴びなかったり、産んでから普通にキャリアを築ける社会になったらいいのにな。