あらすじ
私たちの声はよく似ているのでどれも混ざる、来年も私たちは五人でいるだろう――。
母の再婚で「姉」になったハルア、
恋愛に打ち込みたいスポーツ少女ナノパ、
ルッキズムに囚われるダユカ、
「空気の読めなさ」を自覚するシイシイ、
家計のためバイトに明け暮れるウガトワ。
高校二年生の仲良し五人組。
同じ時を過ごしていても、
見据える景色が同じとは限らない。
芥川賞作家が描く、澄みわたる青春群像劇!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
描きわけがすごい。おお、こんな感じなのかな。シイシイのわからないからやってみようと部活を選んじゃう話が自分がやっちゃったのととても近くて泣けた。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ良い。まず文体がすごく自由で、縛られない感じがすごく良い。センスの塊。
ポエムとエッセイの中間のような、大人と子供の中間のような、女の子達の感情と文体がマッチしてて、自分もこの本の中に溶けていく感じがする。
読み終わって、なんだか知らないけどすごく感動した。何も解決していないし、解決するほどでもない日常が日々続いていくけど、解釈して納得して生きていくしかないですね
Posted by ブクログ
家族に、友人に、将来に、そして自分自身に悩む。そんな日々を送る高校二年生の仲良し五人組。彼女達の悩みは多感な今の時期であるからの悩みであり、今の時期であるからこそ、結果を望む。なんともない日々も思い出となり、未来の自分へと繋がっていく———
良い。
高校二年生。彼女達は様々な悩みを抱えるのが常。母の再婚で姉となったり、恋愛に明け暮れたいがスポーツにも取り組みたかったり、自らの顔の一部がコンプレックスだったり、自らの空気の読めなさを自覚していたり、姉妹で仲が悪かったり、家計のためにアルバイトに打ち込んだり。そこでの日々は様々な事象から悩みを刺激されていく。友人間での会話、先輩との会話、家族との会話。自分自身との見つめ合い。
高校二年という時期であるからこそ、自らに悩む。しかしながら彼女達がそんな日々で学ぶことは案外芯を食ってたりする。大人と子供の中間地点に佇む位置から見る世界は、その当時でしか見られない景色。そこから感じることもまた然り。真に大切にすべきこと。自己の形成に直結すること。そんないくつかを平凡な日々から学んでいく彼女達は尊きものであり、それらを体験できる本書は素晴らしく、貴重である。
最近読み始めて気付いたけど、日常を描いた群像劇が好みかもしれない。特に大きな事件は起きず、平凡な日々が描かれる。そんな物語。まだ数冊しか読んでいないが、様々な人物の視点から日常が描かれる様子は、見ていて飽きないし、一冊の本で、複数の人物の人生を体験できるなんて、なんだかお得。
Posted by ブクログ
独特の文体は、女子高生の心の声をリアルに録音できたとしたらこんな感じなんやろなと思えるもので、良い意味で生々しい。
よく、他人と自分を比べず、自分の評価は自分ですればいいなんてことを言うけど、自分が高校生やったころを振り返ってみても、そんなことは到底無理で、周りと比べて自分のいけてないことばかりがみえてしまって、高校生の時分ってそんなヒリヒリしてしまうもんなんやろうなぁ。
その意味でもすごくリアルやった。
Posted by ブクログ
5人の女子高生とその家族の考えの違いや行動の変化を読み取るのが面白かった。
ハルアは何だかんだ弟妹に愛があり、シイシイのにくめなさと素直さが好きだった。
少し読みにくいこともあり、あまり人に勧めようとは思わないが、自分の心に残るフレーズはいくつかあった。
Posted by ブクログ
女子高生の頭の中を文章に起こしたらこんな感じなのだろう。
5人の登場人物が上滑りな会話を重ねながら、心の中ではそれぞれが大事にしていることやコンプレックスに感じていることを悶々と考えているという物語。
どの子も母親はたいがい蚊帳の外で、その距離感が生々しく、女子高生の母としては少し寂しい。