【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 魔女の植物園 魔女が大切にする37の植物のレビュー

あらすじ

「魔女と植物」という組み合わせについてはそれほど違和感を持たれないと思う。というのは、魔女は強烈な有毒植物を使って人間に害を与える邪悪な女性だったというイメージがあり、また、魔女は薬草について豊富な知識を持っていて、それを用いて人のためになる医療行為を行う「賢い女」だったというイメージもある。つまり、良いも悪いも、魔女のイメージは植物と結びついているからだ。

本書は、その「魔女と植物」を結びつける歴史的背景やその関わりを、37種類の植物とそれにまつわる伝説やエピソードとともに解説する。

※本書は2014年2月に発刊された『不思議な薬草箱 魔女・グリム・伝説・聖書』を再構成し、加筆修正のうえ、文庫化したものです。


■内容
はじめに 魔女と植物

第1章 魔女がつくる薬草料理
魔女の薬草料理 魔女キルケ―の飲み物/キルケーの作ったキュケオーンのレシピ(麦角菌・蜂蜜・セイヨウオニシバリ・ミント・魔女草・モーリュ・アリウムモリー、クリスマスローズ)
ヴァルプルギスの夜の料理 魔女の厨で作る若返りの飲み物/魔女の姿が見える薬草(ハナハッカ・セイヨウカノコソウ)
女魔法使いの野菜畑ラプンツェル (フェルトザラート)
白雪姫が食べた毒リンゴ(セイヨウリンゴ)
コラム:将軍マクベスの未来を占う地獄の雑炊(ドクニンジン・イチイ)

第2章 魔力を秘めた植物たち
魔女が空を飛ぶのは植物の力 空飛ぶ軟膏(ヒヨス・ベラドンナ・チョウセンアサガオ・イヌホウズキ・イヌサフラン・アサ・ケシ)
魔法の杖 アロンの杖とアーモンド(アーモンド・アーロンシュタープ)
伝説になったマンドラゴラ(マンドラゴラ)
よみがえりの木ネズ(セイヨウネズ)
魔法を解く花 (ハナニラ・アストランティア・マヨール・セイヨウイラクサ)
魔的な力と聖なる力の両方を持った木(セイヨウヤドリギ)
この世とあの世をつなぐユリの花(ユリ)

第3章 幸せをもたらす植物
富をもたらす木(セイヨウハシバミ)
ホレおばさんからの贈り物~最高の家庭薬(ニワトコ)
女性のための薬草 女神アルテミスの薬草(ヨモギ)/聖母マリアの薬草(ハゴロモグサ)/産婆(助産師)の守り草(ハナハッカ・ニガハッカ)
男性のための薬草(ヘンルーダ・ヤネバンダイソウ・ディル)
コラム:大きな病気の救いとなる薬草(ツルニチニチソウ・イチイ)

第4章 魔女の植物がみられるドイツの植物園
薬草と人間の橋渡しをしてきたパイオニア
修道院の薬草園 ザンクトガレン修道院/ライヒェナウ修道院/ミヒャエルシュタイン修道院/メムレーベン修道院
大学付属植物園 ヴュルツブルク大学付属植物園 ハンブルク大学付属植物園
ヒルデガルトの薬草園 ヒルデガルトフォーラム(ライン河畔)・ビンゲン(ライン河畔) ハイデルベルク薬事博物館
コラム:ハンブルクのスパイシー博物館

おわりに

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Posted by ブクログ

歴史上の逸話、神話、童話など、様々なジャンルのお話に登場する魔女たちが使ったり、関連している植物などを紹介する本。
前提の話やどう使ったのかなども含めて、話されている内容は幅広く、割とあちこちに飛びながら話が進む印象。
文量の割に触れられる情報が多めだが、そこまで深くは掘られない。でもこの量ならこのぐらいが良いのかも。

個人的には、作者の方が白雪姫に出てくる半分だけ毒を付けているリンゴの作成にチャレンジした辺りの話が好きだった。
実際にやってみるとそうだよね系の話はどれでもだいたい面白い。

魔女というものがヨーロッパ圏が大本ということもあり、やはり宗教絡みの話も多め。
魔女という単語は日本だとゲームやらアニメやらでだいぶ魔改造されているような気がしていて、受ける印象は本家とは別物だなァという感じになった。
宗教絡みの話を抜いてしまえば、魔女という表現は、いなかの物知りおばあちゃんというような感覚の単語なのかもしれないなと思った。

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2026年02月25日

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