【感想・ネタバレ】ファラオの密室のレビュー

あらすじ

第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作、文庫化です! 紀元前1300年代後半、古代エジプト。死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。セティは、自分が死んだ事件を捜査しながら、密室状態のピラミッドから消失した先王のミイラの真相を追う!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

古代エジプトで起きた先王のミイラ消失事件、それと時を同じくして蘇ったセティには自らの心臓の欠片を3日以内に見つけ出し棺に戻らないといけないという決まりがあった。親友のタレクと奴隷少女のカリの助けを受けながら、自分の死と事件の真相を見つけるという物語。
 エジプト神話が大いに関与しており、普通のミステリーではなくエジプト特有の死生観がキーワードとなっていたと思う。唯一エジプト人でないカリの存在がなければ、真相にたどり着けなかった気もする。
 信仰の強さで神の力が強くなり、現世に影響を及ぼすという考えが出てきた。神への信仰が昔より廃れている現代に於いては想像し難いが、とても怖いものなんだなとも感じた。

 読後の感想としては、友情・家族の愛・信じてたものの裏切りといったものが散りばめられていて、セティ、タレク、カリの3人を応援したくなる気持ちになった。
 随所に出てくるセティがタレクに明かせなかった秘密がラストで明らかになったとき、2人の未来がどうか明るいものになってほしいと思えた。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エジプトミステリー。ほえー、エジプトってすごいぜ、死者も蘇るし冥界はあるしそれをミステリーに組み込んでるぜ。めちゃくちゃ特殊なミステリーだとは思うけどそれがうまい具合にハマっていって確かに道理はあってるな…となんか納得するミステリーでした。終盤まではまぁ面白かったなぁ〜くらいだったんですが、セティの真実とタレクへの愛の言葉を聞いた瞬間に心がときめいてしまった。タレクも好きだったんじゃん…。
死に別れになってしまったけどきっとタレクもイアルの野に来てセティと幸せになれるんじゃないかな〜……。

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!好きな物語の一つです。
推理ものなのに神様が出てくる、死後の話なのに青春の煌めきがある、切なさがある、とても好きな物語です。

本当これだけ、素敵な表紙ですが、何をどう見ても女の子なので本編を読んだ時にむしろ混乱してしまいました。そこら辺も含めて表紙は選定して欲しいです。

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2026年02月08日

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ネタバレ

2025/5/2 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2026/3/2〜3/5

 本屋で表紙を見て即買い。古代エジプトのピラミッド建築現場で起こった殺人。被害者の神官書記のセティは冥界から蘇って自分を殺した犯人を探す。そんな中、先王のミイラが密室から消失する。いくつもの謎が絡み合いながら、最後に解き明かされる展開は見事。古代エジプトを舞台に選ぶことでSF的仕掛けもすんなり読ませる。デビュー作とは思えない筆力。第22回このミステリーがすごい大賞を受賞したのも頷ける。

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2026年03月05日

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ネタバレ

白川尚史、デビュー作なのか「異能の持ち主」だな、経歴も東大工学部→AI研究→起業して上場企業CTO→マネックスグループ取締役・・・「なぜこの人が古代エジプトを舞台にした本格ミステリを書ききったのか……」と二度驚く、ビジネスでいうブルーオーシャン戦略でツタンカーメンの前王の死というタイミングを狙って小説にするとは普通の新人が絶対に思いつかない発想、スケールと論理にエジプト神話をトリックの核に据えるなんて天才的
紀元前1300年代後半、アマルナ期の余波、アクエンアテン王が押し進めたアテン一神教が伝統的な多神教の神官層・民衆から猛反発を受けファラオ自身も揺らぎ始めた時代、そこに「アテンの名を騙るモノ」による太陽の暴走の危機が重なる、神官長メリラアが「死せるアクエンアテン王を復活させて息子ツタンカーメンに信仰を元に戻させる」必要に駆られるのもむべなるかな
政治・信仰・欲望と神々の秩序が絡み合ってエジプトの摩訶不思議な世界に誘う発端は「セティの心臓を欠けさせた」行為だ(単なる個人的怨恨や狂気の沙汰ではなくエジプトの神々とアテン神・一神教を強いたアクエンアテン王とそれに反発する諍いという時代背景が憎い)
セティは冥界の死者の審判(心臓をマアトの羽と秤にかける儀式)で「心臓が欠けている」と宣告され永遠の彷徨いを免れるために地上に舞い戻る、期限は3日、自身がなぜ命を落とし心臓を奪われなければならなかったのかを追う過程で上司の魂胆ー真の狙いが明らかになる、それは現代人から見れば理不尽だが、個人的な恨みなどではなく大望のための「練習」に過ぎなかった
当時のエジプト社会の宗教的・政治的危機感を前提に、現代の価値観で「ありえない」と一笑に付すのではなくセティ自身がその理不尽を「必要悪」として受け入れるに至る心理の機微を一切の説教臭なく物語の流れの中で自然に理解させてしまう、この「当時の視点での必然性」をここまで鮮やかに描き切る力量はまさに異才と呼ぶほかない
ミステリーとしての完成度も高い、密室トリックは古代エジプトの建築・ミイラ製作技術・宗教儀礼を徹底的に駆使したもので論理的にも視覚的にも納得のいくものだ、加えてセティの3日間というタイムリミットがもたらす緊張感ミイラでありながら人間らしい葛藤を抱える主人公の魅力脇を固める個性的なキャラクターたち(特に奴隷の少女カリの視点が現代読者に寄り添う良き緩衝材となっている)ラストには幸せなどんでん返し──エンターテインメントとしても申し分ない、読後感は爽快でありながらどこか重い、エジプトの神々が人間の営みに深く介入し信仰の対立が一人の死を「必然」に変える世界、その中でセティが自らの死を「理不尽」ではなく「必要な犠牲」として受け止める姿に現代を生きる私たちも考えさせられる、白川尚史という新星がミステリーの枠を超えて歴史小説ファンタジー宗教哲学の領域まで軽やかに踏み込んだ一冊、古代エジプトに興味がなくてもミステリー好きなら絶対に損はしない、むしろ読まなければ損だ、強くおすすめする、次作が待ち遠しい、稀有な才能の誕生を祝福したい

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2026年04月22日

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ネタバレ

終盤、奴隷の女の子が覚醒しすぎな気が。
それ以外はエジプトのコンセプトが新しくて面白かった。
真犯人がそこまで印象に残らなかったけど、最後当たりは熱血展開でこれもありかとおもっちゃった。
なんなら登場キャラより作者さんの略歴のほうが印象に残っている。

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2026年04月18日

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ネタバレ

エジプトが舞台のミステリー。

終盤までは、あまりミステリー要素が感じられなかったが、最後の章で謎が一気に解決する感じでした。

一度は聞いたことのある、エジプトの神々の名前が出てくるので、そこの部分も含めて楽しめた。

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2026年02月23日

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ネタバレ

ちょうど読んでる時に、青木崇高さん主演の邪神の天秤を観てたからか内容がリンクした感じ。

最後の最後で、セティ…そうだったのね、と良い意味で裏切られる。
いつかタレクにまた会えると良いね。

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2026年02月21日

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ネタバレ

店頭で表紙絵に惹かれて購入しました。
ミステリーではありますが、ファンタジー色が強い点は人を選ぶかもしれません。
表紙の印象が強かったため、本文読みはじめはこれは誰だ?と思っていましたが、ある会話シーンでたぶんそういうことだなと。
エジプト文明は調べたことがあり、神話やミイラ造りの意味、アクエンアテンの宗教改革についてはある程度知識があったので読み進められました(ピラミッドの形が時代的に合わないのではと思いましたが、歴史物ではないのでスルー)。神話や社会構造について本文でも説明はありますが、全く知らないとまず世界観に入り込むのにてこずりそうです。
キャラクターたちの描き方は好きでした。クライマックスがやや急ぎ足だったのが残念ですが、読後感はよかったです。

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2026年01月22日

匿名

ネタバレ 購入済み

ミイラになって地上に戻った神官が自分の心臓と消失した先王のミイラの謎を追う。

子どもを愛さない親などいない等、全体的にご都合主義な感じが嫌だったのと、トリックやオチが分かりやすく新鮮味はなかったかな。
でも全体的には、古代エジプトの世界観が珍しく、久しぶりにファンタジー小説を読んだ気分で楽しめました。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このミス大賞ということで買ってみた(半分は表紙の子が可愛かったから)。舞台となる古代エジプトについてあまり知識がないので(世界ふしぎ発見のエジプト回を数回見て知った程度)、若干不安ではあったが特に問題なかった。ただ時代背景だとか死生観だとかがちょっと理解できない部分はあったが、全体的に楽しめた。

が、問題なのは肝心のミステリー部分に関して。作品の中で大きく2つの事件が発生するが、そのどちらもが現実味に欠けていてちょっと拍子抜け。なのでミステリーに期待するとガッカリするかもしれません。ファンタジーだと思えば楽しめます。



1つ目の石運び毎回最下位事件。蛇行している事に気付かない程度の蛇行で2時間も遅らせることができるものなのか?
2つ目のミイラ消失事件。こちらは金田一に出てくるトリック並みに落胆する。P300に空気穴の外まで200シェセプとある。1シェセプ7.5cmなので1500cm。垂直方向で矢に縄(包帯)付き。矢が外に出たとしても、頭が入る程度の空気穴に2本目を射る時は、そこに縄が2本垂れ下がっているのでさらに困難。仮に2本目の矢が外に出たとしても、滑車の状態になるためには2本目の矢が1本目の下に入らないといけないのでさらに困難。仮に滑車の状態ができたとしても、ミイラが付いた縄を引っ張れば2本目の矢が折れる可能性が高くさらに困難。仮に引っ張れたとしても、ミイラが2本目の矢に引っ掛かりさらに困難。仮に引っ掛からなかったとしても、ピラミッドは傾斜ではなく階段状になっているので重りの黄金のサンダルが転がり落ちずさらに困難。仮に転がったとしても、黄金のサンダルがミイラよりも相当重くないとミイラは外に出ていかず…
果たしてこれが成功する確率はどのくらいなのだろうか。この超低確率のトリックを、弓の名手でもないカリがわずか小一時間ほどで成功させたのは、ファラオの加護なのだろうか。
とまぁ、どうせならミステリーにせず、歴史物にしてくれたらよかったのに(それだったらきっと読んでないと思うが)。

あとカリの人物像が安定してないように思った。突然の名探偵津田みたいな展開にはちょっと笑った。

長々と書いたが最後にもう1つ。
この表紙にしたのは悪手だと思う。(自分もだが)大抵の人はこの人を主人公のセティだと思うだろう。でも読み進めるとセティは男だと分かる。てことはカリか。でも奴隷はこんな高そうな装飾品を身に付けないし…てことは誰??
……やっぱりお前やったんかい!ってなり、オチが弱まった人は多いと思う。
(この表紙イラストはAIなんかな?手が変すぎる)

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2026年03月24日

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ネタバレ

全く前情報を入れずに読んでみたら紀元前のエジプトの話で主人公は死んでるし神様出てくるし生き返っちゃうしミステリーなの?!と思いつつ、しっかり謎解きもあってちゃんとミステリーでした。セティの真相は割と序盤でわかってしまったけど。
ただ、ミイラが外に出る仕掛けだったり死生観も違うので普通のミステリーというよりかは私にはファンタジー色が強過ぎたかなあ。
最後、カリがどれくらいで外に出られたのか?あとセティがやっと心の内を明かしても、もう死んでるんだよなあという気持ち。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出だしがスロースタートで中盤くらいまで退屈。どうしても日本と異なる文化のため、背景の説明が長い。(エジプトの歴史や宗教には特に興味は持てなかった)
ミステリーとしての謎解きも、あまり引き込まれない。特に最後のどんでん返し?は表紙から察することが容易で、あえて隠している訳でもなかったのか?
登場人物同士のやり取りは面白かった。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ざっくり言うと、表題通りですが、エジプトの友情物語、じゃないかなとおもいます。

・・・
第22回「このミステリーがすごい大賞」とのこと。

もちろんそのまま読んでも面白いのだと思いますが、古代エジプトの習慣・風俗・神話・歴史等が分かると面白さはかなり深く理解できると思います。

私も『古代エジプトうんちく図鑑』を途中まで読んでいたため、本作内容を充分に楽しめたと思います。

ミイラ作成時に内蔵をツボに取り出すとか、その中でも心臓は別扱いとか、太陽神と遷都とか、そういう話。

エジプトに行く人は上記を半分位まで読んだ上で本書を読むと絶対楽しめると思います。

もちろん、古代エジプトの知識がなくとも、友情・殺人・陰謀・ミステリーなどの要素を十分に堪能できることと思います。

・・・
ということで白川氏のデビュー作でした。

ライトな読み口ですが歴史が好きな人には楽しめる作品かと思います。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台が古代エジプトなので、宗教や信仰と生活がごっちゃになってる感じで、話に入りにくかったが、最後まで読んでしまった。
カリは幸せになってよかった。

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2026年01月29日

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