あらすじ
イジュ伯爵家の一人娘シエーナは、財産家の家にいながらにして、
節約と質素を尊ぶ慎ましやかな女性として社交界で有名だった。
そんなシエーナの前に現れたのは、地位と美貌を併せ持つ
ティーリス王国の王弟でもあるハイランダー公爵。
突然伯爵家にやってきた公爵はシエーナに求婚するが、
生涯独身を貫くつもりのシエーナに会うこともできず、すげなく断られる。
国王の力も借りてなんとか王宮主宰の夜会に呼び出し、
直接相対するも、逃げられてしまう。
祖母の遺言からの求婚ではあるものの、ショックを受けるハイランダー公爵だが、
さらにショックなことが起きる。
貧者を助ける高名な魔術師デ=レイとしての一面を持つ公爵の下に
雇ってほしいとやってきた一人の地味な女性。
それは、つい最近求婚を断られたばかりの令嬢で――!
感情タグBEST3
心暖まるお話でした。
自分の孫と、わざわざ自分を子供ながら尋ねて来てくれた少女。
2人の幸せな未来を願った、魔術師。
魔法でできることは限られるけど、生きている2人の生き方に、ほんの少しだけ伝えた言葉。
幸せは、自分で掴む物ですね。
匿名
最終章で語られるお話に、体がふるえるような
感覚を覚えました
先代ル・ロイドの祈りが、二人を数奇な運命から
結びつけ、幸せに繋がったんだなぁと
どんな未来になるのかは、その人の行動次第
結果オーライという言い方は、軽すぎるほど
愛がこもった勇気のいる決意を見た気がします