【感想・ネタバレ】一九八四年[新訳版]のレビュー

あらすじ

〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する超全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは、真理省記録局で歴史の改竄に従事していた。彼は奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、伝説的な裏切り者による反政府地下活動に惹かれるようになる。

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「戦争は平和なり 自由は隷従なり 無知は力なり」
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する近未来では、ありとあらゆることに統制が加えられる超全体主義的な社会が成立していた。真理省記録局で歴史の改竄に従事していた主人公・ウィンストン・スミスは、奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、反政府地下運動に惹かれるようになっていく…。

先の見えない不安な時代に売れると言われる本作品。トランプ大統領が就任した際、アメリカ国内での売上ランキングで1位となり話題になりました。また、ノルウェー・ブック・クラブの「世界最高の文学100冊」にも選ばれ、世界中で高い評価を得ています。こんな社会はありえないだろう…とページをめくっていくうちに、『一九八四年』的未来はSFにとどまらないのかもしれない…と考えはじめてしまうでしょう。現代を生きる我々に警鐘を鳴らす一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この小説はSFに分類される。一九八四年が未来だった頃に書かれた。世界は三つに分かれ、絶えず戦争をしている。読んでいくと主人公は末端ではあるが、権力側の人間であることがわかる。しかし疑問を持ってしまった。これは許されない。2+2は5あるいは3であるのだ。
オブライエン先生の狂信的な思考が披露され、主人公とともに読者の私も叩きのめされて、何も疑問など抱かずに生きるのが幸せなのかなと思ってしまった。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

裏切られた人間を再度受け入れることはできるが、自分が裏切った人間を再度受け入れることはできない、確かに、そうかもしれないと思った。

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ネット番組で紹介されていたので、読んでみることに。
ABEMA世界の果てにひろゆき置いてきた内で、東出昌大さんが旅に持ってこられていた本の中に同じジョージ・オーウェルの作品「動物農場」があり、これも併せて読んでみたいと思う。

党のスローガン、これは人間社会の統治においての真理なのかもしれないと感じた。
『戦争は平和なり』
人間コミュニティーの平和のためには共通の敵が必要であり、また、反乱要因と成りうる人間の余暇や物質的余剰をなくすために戦争(的なもの)を意味もなく続ける。
『自由は隷従なり』
本文中にもあるが、改め『隷従は自由なり』であり、一定の不自由を甘受すれば、その内部での自由は許される。
『無知は力なり』
一般国民へ政治への問題を意識させない、何が問題かを見えないようにするという点は、きっと古くからある人間社会の統治構造の根本なのだろうなと。

ニュースピークという、減少していく語彙というものは、衝撃だった。言語によって人間の思考を狭めていく社会。
そして『二重思考』については、現代においてとても自然に人々が行っている思考方法であるな、と。受け入れがたい現実や整理できない煩雑な情報を、レイヤオフまたはレイヤを半透明にして何とか日常を送っている、多くの人がそうではないだろうか。
また、物質として記録が残らない事の危険性も感じた。ペーパーレスは便利だが、データが消えれば記録は消え、不安定な人間の記憶だけが拠り所になってしまう。

本書のこの世界を思うと、現実世界は2つの大戦を"終わらせられた"と言う点で、まだ良かったのかもしれない。戦争が常態化し、世界が社会主義化し、大衆は貧困化させられるという世界線もあったのかと思うとゾッとする。
しかし、人間は脳内で思想を繰り広げる事が出来るという生き物であり、簡単かつ正確にその思考を外部から読み取ることが出来ないという点で、人間と全体主義とは相性が悪そうだとも思う。

本書内の設定で疑問に思った点として、党幹部たちは血縁関係でも世襲制でもないということだったが、権力を党に集中させるということの大義を党幹部たちはどこに感じていたのだろうか。純粋な個人の支配欲や出世欲、または純粋に社会主義システムを構築したいと思って動いていたのだろうか。ビッグブラザーもゴールドスタインも物質的には作中に登場していない。なにが原動力になり得ているのかよく分からなかった。理解できないという点で、自分は形而下的思考の人間なのだろうか。

今、世界が不安定化する時代にこの本を読んで、まったくの絵空事の様に感じられないのが、少し恐ろしい。5年10年前に読んでいたら現実感のない小説だと感じたかもしれない。

そういえば、本書のこの世界ではイギリス国室はどうなった設定だったんだろう。

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【名前・用語のメモ】
ウィンストン・スミス ー主人公。39歳。真理省記録局勤務。ヴィクトリー・マンションに住む。
イングソック ーオセアニアス社会主義。
ニュースピーク ーイングソック思想に染まるための言葉。思考を縮小させる。
真理省(ミニトゥルー)(p12) ー報道娯楽教育芸術
平和省(ミニパックス) ー戦争軍事
愛情省(ミニラヴ) ー法と秩序
潤沢省(ミニプレンティ) ー経済
プロール(p18.p83) ープロレタリアの略。非支配者階級。政治的意見は持たされず、素朴な愛国心のみを与えられ、愚民化させられている。
二分間憎悪(P19) ーゴールドスタインを憎むための洗脳儀式。
ジュリア(p19.P67.p186.p200) ー虚構局のメカニック。小柄な黒髪の女性。26歳。
オブライエン(p20.259) ー党中枢委員。メガネ。ブラザー同盟の一員。
☆(p21) ー薄茶色の髪の小柄な女性。記録局の同僚。仕切り部屋の隣の部屋。夫が蒸発させられた。二分間憎悪で叫ぶ。
エマニュエル・ゴールドスタイン(p21) ー党の敵。元党指導者。ヤギ髭、メガネ。痩せたユダヤ人の様な顔。
オセアニア(p22) ーBB側。
ユーラシア(P23) ー敵国。ロシアやヨーロッパの辺りの勢力
イースタシア(P24) ー敵国?。アジア辺りの勢力
ブラザー同盟(P24.P30.) ーゴールドスタイン側の同盟。自由を目指す。あの本。
トム・パーソンズ(P34.P87.) ー隣人。真理省勤務。p37に略歴。35歳、小太り、金髪。汗臭い。
ティロットソン(P67) ー記録局の同僚。男。仕切り部屋の向かいの部屋。
アンプルフォース(P67) ー記録局の同僚。男。長身。耳毛。詩人。
ウィザーズ(P70.) ー党中枢メンバーだったようだが、姿を消された?
サイム(p76) ーウィンストンの友人。調査局勤務。歴史言語(ニュースピーク)学者。BB信奉者だが危うい。
栗の木カフェ(p86) ー画家や音楽家のたまり場。縁起が悪い場所?
キャサリン(p101) ーウィンストンの妻。
大粛清(p116) ー60年代なかばに起きた。ジョーンズ、エアロンソン、ラザフォードという男たちが最後まで生き延びていたが、公開告白の刑を受けその後釈放されたが、1968に処刑。
革命(p141) ー1925年に社会主義革命が起こった。
チャリントン(p152) ーウィークス古道具屋の店主。ウィンストンが日記帳を買った店。63歳。奥さんに先立たれている。
ウィルシャー(p172) ー知り合い程度の同僚。
マーティン(p263) ーオブライエンの執事。ブラザー同盟の一員。
バムステッド(p363) ー顎なし男。骸骨男にパンをあげようとした。

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【読書中のメモ】
付録p15.
All mans are equal. オールドスピークでは「人は平等」だか、ニュースピークでは「人間は同じ形」となり、イングソックの望まない思想を抱けないようにしている。
p75.
シャルルマーニュ、ジュリアス・シーザー
p124.
『そして恐ろしいのは、党の考え同調しないために殺されることではなくて、党の考え方の方が正しいかもしれないということ。』
p146.
『何の役にも立ちそうもないと見えるところが魅力を倍増させる。』
p203.
環境が得意なものでも、生まれ育った場所ならばそれは空と同じように何か変えようのないものと考える事はとても自然だ。
p279.
交戦国が、ユーラシアからイースタシアへ唐突に変わった!
p288.
戦争が日常化してしまった世界?
p289.
イースタシアの強さが『住民の生殖力と勤勉さ』というのは、当時の白人の黄色人種への意識が表れてるな、と。
p303.
『永続する戦争に依拠する経済』
p312.
人間社会は、一方向に進歩するか、振り子のように常に揺り戻されると思っていたが、ある一定の時代を凍結させる事が出来るのか?
p320.
党が世襲制でないのが意外!
p322.
人間という生き物が、血縁よりも社会システムを守りたいと思ったりするものだろうか?
p328.p329.
このページを見開きで開いていると、『二重思考』の太文字が浮かび上がってきて、おどろおどろしい感じがする。
p328.
『意識的な欺瞞を働きながら、完全な誠実さを伴う目的意識の強固さを保持する事』そんなことが訓練で身につくものなのか?嘘を付くこと、そして無駄な作業を永遠とさせられること、それも自分の利益になるわけでもなく、そんな賽の河原の様な状態に人間が耐えられるものなのか?
p330.
『人は社会的地位が高くなるにつれ、戦争ヒステリーが強まっていく』戦争を始めるのは組織のトップだと言われればそうだが、開始の判断をするのはトップだから結果的にそう見えるのではとも思う。
p344.
ミスター・チャリントン、まじか!
p369.
オブライエンもかあ…
そうなると、2章のウィンストンの告白は最悪の告白だった…
p383.
『形而上的思考』今ここに形のないものを意味付けする。現実は見る人間の数だけ様々に姿を変える。
p391.
かなり荒い方法での洗脳手法なのか?
p392.
中世の異端審問や二十世紀の全体主義者(ナチやロシア)の異端迫害の失敗からの教訓
p406.
人類にとって大切な自由と幸福のうち、幸福を平等に与える事が党の存在目的?
p408.
『権力の目的は権力』私欲のためではなく、社会システムを構築する目的だけのためにひたすら権力を集中させている?権力を得ることが純粋な目的になりえるだろうか…?
p409.
『自由は隷従なり』改め『隷従は自由なり』これは人間社会の真理だと思う。
p415.
ゴールドスタインも、この社会システムの構築に必要な要素、必要悪だった。"真っ当"に恨むための対象として、異端者を炙り出すための装置として。
p416.
『恐怖と憎悪と残酷を基礎として文明を築く』は、ありえるか?党中枢職員がそこに従順になるメリットは?
p420.
拷問時に多少自由が効くようになったのは、ガリガリに痩せていたためだった?
p488.
イギリス(労働党?)とソ連等で、社会主義にも様々異なる種類がある?
p505.
『彼女(ジュリア)は告白と裏切りの違いを理解している。』本編を読み終えてその違いを理解ができた。罪の事実や背徳の関係をただ告げる事が告白であり、耐えられない苦しみを相手に擦り付け自分や相手の心に不義を働く事が裏切りである。
p507.
冒頭の原註からすぐ附録を読んだので気づかなかったが、ニュースピークの諸原理は確かに過去形文体で説明されている。なるほどこれが、ウィンストンが落とされた後の世界の行く先を表していたとは。

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2025年10月19日

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1949年に書かれた1984年を2025年に読んでみた

テレスクリーンというものに始終監視されていて人を信じることなく生きていかなくてはいけない世界で主人公・ウィンストンはわりと行動的。二重思考に対するウィンストンとオブライエンの問答を読み解くのははなかなかに難しく…。

第一、二部はわりとするすると読めましたが拷問メインの第三部がどうにもしんどかったです。

現代に当てはめるとインターネットがあるからそのままの設定では再現は無理というわけでもなく破壊しつくして1984年の世界を創り出せば再現可能で、過去が私が知る過去ではなくなる恐怖に背筋がひんやりしました。

とはいっても1949年に書かれた作品なので、あれは?これは?どうなってるの??という疑問は解説でトマス・ピンチョンが言語化してくれていて助かりました。名作だけどパーフェクトではない、ということですね。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中に出てきた人間が闘うことになるのは自分の肉体だという趣旨の文が、拷問シーンで伏線回収されてゾッとした。
絶え間なく監視される生活、改変される過去、騙される民衆、二重思考…解説を読むと現実でも同じようなことが行われていることに気づくことができる。
同著による『動物農場』では、ブタの支配下に置かれた動物たちの行動次第で何かが変わったかもしれない。本作でもプロールこそが唯一の望みだと書かれていた。未来を良い方向に変えるには、民衆が行動を起こす必要があるのではないか。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体主義社会を描いたディストピア小説。第一部、第二部ではわずかに希望が感じられたが、第三部で主人公が政府に捕まり、徹底した洗脳を受ける過程が執拗に描かれる。物語の結末では、これまでの出来事がすべて無意味になったかのように、まさに「二重思考」的な絶望だけが残る。

作中には、現代社会にも通じる警句が多く見られる。
歴史言語学者でニュースピークの研究、ニュースピーク辞典の編集作業に従事する友人サイムのセリフ。
「おそらく君はわれわれの主たる職務が新語の発明だと思っているだろう。ところがどっこい、われわれはことばを破壊しているんだ。」「ニュースピークの目的は挙げて思考の範囲を狭めることにあるんだ。最終的には〈思考犯罪〉が文字通り不可能になるはずだ。何しろ思考を表現することばがなくなるわけだから。必要とされるであろう概念はそれぞれたった一語で表現される。」

反体制派とされるゴールドスタインの著書より。
「戦争というものは、いずれ判明するだろうが、単に必要な破壊行為を成し遂げるだけではない。それを心理的に受け入れやすいやり方で成し遂げるのである。ここで気にかけるべきは、大衆の士気ではない。問題となるのは、党そのものの士気である。最も地位の低い党員ですら、有能で勤勉、ごく限られた範囲内であれば知性を働かせることさえ期待されるが、彼はまた同時に、信じやすく、無知で狂信的でなければならず、恐怖、憎悪、追従、勝利の興奮が、彼の支配的な感情でなければならない。」

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ


イギリス社会主義なる独裁体制に支配された1984年の世界の話。ニュースピーク言語なる、支配側からの言語統制によって反抗思想的な単語が抹消された話し方が採用され民衆が政治的な反抗思想すら考えつかないようにされている。

が、ちょうど併読していた「言語が違えば世界も違って見えるわけ」(ハヤカワ刊)にもあったが、「人間の思考は言語や母語によって違いが生じるのではなく、日常生活の基本的な面について本人が所属する社会の中の他人と円滑に意思を疎通するために反復練習した経験から生ずる」とあり、まさにそれ。ニュースピークという新しい言語体系があるが実際のこの世界の人々は党に反抗分子と思われたくないから円滑に生活するために、不満のないような会話だけを周囲とをせざるを得ない。
二重思考だってここから生まれますよね。実生活でもそう思ってなくてもそう思わって振る舞わないと周りと円滑に行かないとかで。それはもう二重思考…。

つまりこの小説の世界はニュースピークによって一切の政治的反抗ができなくなったのではなく、社会で、職場で、親子でお互いに監視しあい密告する文化が出来上がったからこその自己保身から生まれたディストピアなのだな〜と思った。
やはり全体主義は怖いし、一歩間違うとどこの国や社会だってそちらへ一気に傾きかねないのが怖い。
もっと小さい、会社や職場単位でもこういうのがあったりするわけだし。

一番印象深かったのは実は見事な二重思考者だったオブライエンが急に敵対者になってからの急展開、それに続く拷問シーン、それに続くその後のウィンストンの復帰。
人間は痛みに弱いし、ウィンストンの「自分より高度な知性を持った狂人に対し何が言えるというのだ?」言う諦観がえぐい…。
逆を言えばそういう狂人を権力の座につけないのが大事ってことですよね…。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

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ディストピアものの超名作。そこまで分厚くは無いものの、文章量、そもそも文字数がはちゃめちゃに多い。そして展開は一度も明るくならないまま、緩やかに重たくなっていく。人間を個ではなく全として扱いまとめ上げていく。党にとって人間は動く歯車でしかない。ただそれだけなんだけど、あまりにもそれに至る過程が恐ろしい。洗脳のための進め方も、問答も本物で物凄く怖かった。否応にもトラウマを抉られるし、心から大切にしているものすら打ち砕かれる。何も残らない。その末に見たものは、本当に彼が愛すべき存在だったのか。いやー、下手なホラー小説よりも怖かった。でも読みづらいし少し難しかったので星4つで。

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2025年09月05日

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自分の心に他人は入ってこられるか。

世界的ベストセラーだけど読んだフリしている人も多いだろう作品。かくいう自分もそうだった。腰を上げて読んでみた。すごい作品だった。消化できた気がしない。

歴史を変える。党の言うことを疑わない。それが危険だと言われているのではなくて、おかしいと思った自分をそんなことを考えてはダメだと無視する態度が危険だと言う。自己防衛的愚鈍。身に覚えのある自分がいる。おかしいと思っても生活を続けるために間違っていないと言い聞かせ信じ込む。そうじゃないと生きていけないから。

SNSによって「1984年」は現実に近づいているのかもしれない。でもSNSとかじゃなくて、テレビやラジオであったとしても、もしかしてその前からも、人間社会にはここで描かれた傾向があっただろう。何か大きなものを進行させるために無視する矛盾。メディアが後押ししたかもしれないけど、ずっとどこでも人間にそういう傾向はある。時代も地域も関係なく普遍的な問いを表現した作品である。もし今流行っているSNSやらが無くなった未来でも、この作品は読まれるだろう。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

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ディストピア系のSF小説。
物語の設定はすごく面白い。過去を改変する真理省で働く主人公、行動や言論の統制など面白い要素が多い。
ストーリーはあまり盛り上がり所がなくてやや退屈に感じた。ただその退屈さがこの話の世界観をよく表していている。
あとは新しい用語が出てきた時にあまり説明されないまま物語が進んでいくから少し分かりにくい。
面白いとは思うけど個人的には合わなかった。ラストはかなり良かった。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

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ちょっと読みにくい!
前半は眠くてなんとか読んでた!
後半はやばい!これからどうなるのー?
って感じ
とりあえず名作らしいので読んでみた
前に読んだからあんまり細かいところは覚えてないけど、結局主人公は本当に洗脳されたままだったのかな
すごい苦しい世界だったのは覚えてる
また読む機会があったら読もうと思う

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2025年08月21日

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