あらすじ
どんなときに「クラスメイトの中にヤングケアラーがいるかもしれない」と感じるだろうか。家事や介護だけでなく、精神疾患をもつ家族を助ける子どももいる。複雑な感情を抱え、孤立を深めているケースも多い。ヤングケアラーが近くにいたとき、何ができるか。“居場所”をキーワードに考えていく。
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Posted by ブクログ
ヤングケアラーとは何か、ヤングケアラーの実態、ヤングケアラーを支援する上で、大切なことなどが書いてある本だった。
ヤングケアラーについて、なんとなく知っていたが、この本を読んでヤングケアラーについて学びを深めることができた。
この本を読んで、勉強になったことや知らなかったことを、下記に記す。
1 ヤングケアラーという言葉が出始めたのは、2016年頃。その頃は、5%クラスにいると言われていた。
しかし、2020年以降調査を深くすると、10%クラスにいることが発覚。
2 介護や頭にではなく、精神疾患を持つ家族をサポートする子供も、ヤングケアラーという。
3 ヤングケアラーの子どもの気持ちとして、家族が心配、不安、家族が好きだから支えたい、状況から逃れなくて怒り、苦しい、憎しい。
4 ヤングケアラーを苦しむのは相談できないなどの孤立。
5 親が精神疾患を患っており、「死にたい」などという親の話を長時間ずっと聞いていた、ヤングケアラー。
その後、一人暮らしをして息をつけるようになった、親と一緒に自殺した、親が自殺した、ヤングケアラー本人が自殺未遂をした、そんな親でも好きだというヤングケアラー、親を憎いというヤングケアラー。どの結末も本当にあった話である。
しかし、そのような子供達は、体調や身なりに影響が出にくいため、見つかりにくい。
6 親が外国人で、日本語がわからないため、学校を休んで役所などで通訳をする子供もヤングケアラー。
また、耳が聞こえない親のためにサポートして、通訳している子供(通称コーダ)や、目が見えない親のために、サポートして、通訳している子供もヤングケアラー。
要するに、子供が学校を休んでまで大人がすべき手続きなどもう子供が担っていること、また子供が大人の役割を担っているところである。また二つの言語を同時理解し、通訳しながら、自分自身の思考もする。人によっては できないことを、子供がしている。
7 ヤングケアラーの子供達は、家事や介護に時間を取られまともな食事をしていない。(毎食カップ麺はよくあること。)
8 親が宗教にのめり込んでしまい、その親の活動に休学してまで支援を行うなどの宗教二世もヤングケアラーにはいる。その当事者は、親からすごく束縛され、居場所がなくなり、自殺した。
9 ヤングキアラーは、不登校・外との接触が少なく(苦しさを人に話せない・共有できないサポートが、うけられないなど)、親との関係に閉じ込められやすく、周りから切り離されて、孤立しやすい。
10 ネグレクトとされている子供でも、親が精神疾患があり、まともに子育てできないため、その看病をしているかもしれない。そうなると、ヤングケアラーに認定される。
11 ヤングケアラーは、どのような社会的ケアで、家族全体を応援すれば良いかと考える視点を持つことが大切である。
12 元々ヤングケアラーという言葉は、1990年頃から、イギリスで使われ始めた。日本では2010年後半から使われ始めた。
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