あらすじ
相手チームに先取点をとられた、自分のミスで得点を逃した――。そんなときでも、一流のスポーツ選手は瞬時に気持ちを切り替え、次に集中し、結果を出します。ビジネスにおいても、常に自分の最高のパフォーマンスを発揮するには、この「切り替え力」が大事です。
本書は、「物事に動じにくくなる」「本番に強くなる」「目の前のことに集中できる」など、他人や環境、過去の経験などに振り回されず、今の最高の自分を常に発揮できるようになる「切り替え力」の身につけ方を解説します。
方法はいたって簡単。機嫌がよくなる「フローワード」や、周囲の人の名前と「ありがとう」の言葉を「考えて」「手帳に書く」だけ。1日1分でもOKです。
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Posted by ブクログ
「いつも上機嫌でいよう」
ご機嫌でいることも練習できるということを唱えている。
人の心のゆらぎ(不安、焦り、怒りなど)が生じる正体を明らかにし、その心のゆらぎをマネージメントする方法について書かれた本。
ゆらぎの正体は人間が生きていくために必要な脳の働きである「認知脳」によるものであり、認知脳に従って生きている限り、ゆらぎから自由になることはできない。
それに対して著者が「ライフスキル」と呼ぶ脳の使い方を習慣化することで、認知脳に捕らわれずに心を快適な状態(フロー)にもっていこうというのが本書の主旨であり、そのための手段が手帳である。
手帳に書き込むことでライフスキルを習慣化する
ネガティブな感情はなぜその気持が生まれているのかを考えると、「あいつのあれがうざい」とあいつがいる限り解消しない問題となってしまう。
しかし、感情をそのまま口にすると、そのネガティブ感情は消えていくという人間の性質がある。
あまり、「どうして」とか「なぜ」と考えてはいけない
大抵の人は自身は結果によってもたらされるものだと考えている。人と比較して何かに秀でていることが自信に繋がると考えている人もいる。
だが本来自信を持つのに根拠などいらない。ただただ、自分を信じればいい。
・心がフローの状態でいる事そのものの価値
・フローが身体機能を高め、健康にまつわる価値
・フローによりパフォーマンスレベルが向上することによる価値
・思考パフォーマンスレベルの向上につながる価値
・対人関係のパフォーマンス向上の価値
■目次■
序.機嫌良く仕事をしていますか?
1.「ゆらいだ心」を切り替えるフロー思考
2.自分の心を決めるための15のライフスキル
3.「切り替え力」を身につける手帳術
4.シェアと仕組みで「切り替え力」を磨く
5.実践者たちの手帳活用術
■ポイント■
◆「我が運命の支配者、我が魂の指揮官、それは私自身なのだ」(マンデラ)
◆「バイブレイン」(認知脳+ライフスキル脳)
・「毎日が練習、毎日が本番」
・「知っているとできるは違う。やればできる」
◆「こころのゆらぎ」が、「機嫌」を損ねている
・「心の状態」が「能力」「人生」を決定する
・「ゆらぎ」の正体は、認知脳による出来事の「意味づけ」
・「ゆらぎ」をいち早く克服して、どんな時も「ご機嫌」に
・「まず自分の心を大事にする」
・「フロー」の方向に切り替える脳の力が「ライフスキル」
◆「心のゆらぎ」の原因
・「環境」:音、臭い、ちらかり、狭さ
・「経験」:予定外のハプニング、満員電車
・「他人」:叱責、傍若無人、礼儀なし
◆「フロー」の効果
・「脳」:思考力、集中力、創造力の向上
・「心」:落ち着いた心、いい気分
・「身体」:活力湧き出る感覚、姿勢・呼吸を意識できる
・「対人」:ラポールをすぐ築ける、やさしくなれる
◆「ライフスキル」を磨く5ステップ
・「知る」
・「実践する」
・「体感する」
・「シェアする」
・「繰り返す」
◆「フローワード」リスト
・「温泉」「山」「すっきりした部屋」
・「健康的な食事」
・「ゆったりした時間」「良書」
・「一期一会」「ご同行」
・「導き給え」「おかげさま」
・「すべて引き受ける」
◆「感情」リストで、感情を意識する
・「ぞわぞわ」
・「ジワー」
◆「ライフスキル」
・「今ここ」を意識する(感情、身体):Mindfulness
・「意味づけ」を意識する(思考)
・「言葉」「表情」「態度」を選択する:笑顔、呼吸、姿勢
・「好き」を大切に:「イメージ」化(アンカリング)
・「Something New」リスト:チャレンジ
・「プロセス」に没頭:「結果」を手放す
・「シェア」する:「感謝」「レスペクト」「勇気づけ」
◆「ごめんなさい」リスト
・「家族」
・「友人」
◆「ありがとう」リスト
・「仲間」「上司」「部下」
・「自然」
◆「ありたい」リスト
・「堂々とした自分」
・「落ち着いた自分」
・「アイデアほとばしる自分」
Posted by ブクログ
チェック項目13箇所。パフォーマンスを要求される仕事においては、どんなことでも心の安定は重要なのです。「まず自分の心を大事にし、勝ち負けの前に自分を磨くのだ。」。フロー状態・・・「一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならなくなる状態でその経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするということのために多くの時間や労力を費やすようになるような状態」(簡単に言えばそれをすると楽しいと感じるから、思わず没頭してしまう)。認知は基本的に変えられない。心がゆらぐ原因を探す・・・環境、経験、他人。自分のゆらぎや不機嫌の原因は自分では変えられない・・・変えられないのに、自分の脳が勝手に意味づけしたことにより、不機嫌になりノンフローになっているのだと気付いてほしいのです。言い訳は自分の心を自分で決める気がないんだと、自分自身に言い聞かせていくことになるのです。笑顔は、心にフロー化を生じさせる最大の道具の一つです。態度も大切、深呼吸がおすすめ(腹式呼吸)。普段の生活から「今」という言葉を使い、今を選択する自分を作ることで、演奏会やコンクール等の本番にも間違いなく強くなります。人は適当よりも一生懸命を楽しいと感じるようにプログラムされているそうです。自分がノンフローになってきたら、誰かを喜ばせる、もしくは喜ばせようと思う、それだけです。週1回程度テーマを決めて、好きなことについて考えて自由に手帳やノートに書いてみる。