あらすじ
「原子・素粒子・量子の世界」を、化学を専門とする著者が易しく解説していきます。量子の世界の理論である「量子論」は、「相対性理論」と同じように物理の領域の話ではありますが、量子論が最も活躍している領域は化学と言えるかもしれません。宇宙のように広大で高速な領域を扱う相対性理論と正反対に、量子論は極小の物質、世界を扱います。一般の方々にとって、極少の物質と言って思い浮かぶのは分子、原子、原子核、電子などではないでしょうか? 科学の領域でこれらを日常的に扱うのは化学です。原子、電子を専門とする化学的な観点から量子の世界を解説してみると、多くの科学現象を見なれた図で示すことができます。図を見ながら具体的に、感覚的に理解することができるのです。本書は、量子の世界に初めて接する読者が、無理なく最後まで読み進むことができることを目指した入門書です。
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Posted by ブクログ
実に分かりやすい本です。
公式や数字をできるだけ省いて、量子力学の世界を上手に表現しています。
うろ覚えの化学や物理の知識が 整頓されることと思います。
Posted by ブクログ
究極の極小物質が持つあらゆる性質を知りたくて読んでみたが、原子や素粒子など性質が教科書的に書いてあり、途中で読むのがめんどくさくなる時があった。逆に言えばこの分野は非常に難しく、いまだにわかっていたいことも多いようだ。それが知れたなら十分かも知れない。