あらすじ
誰もが神の加護を授かるルヴォイア王家で、ただ一人〈半神〉の加護しか持たない半人前の王女セレスティナ。彼女は嫁入り先のイオス王国で信じがたい裏切りに遭い、暗い牢に繋がれて過酷な日々に耐えてきた。そして数年後……祖国へ連れ戻された彼女に再び縁談が舞い込む。それは大国フォルヴィオン帝国の英雄、黒騎士リカルドからのものだった。けれど初夜に現れたリカルドは「あなたを抱くつもりはない」と告げて去ってしまう。今回も愛のない結婚だったと嘆くセレスティナだが、夫はなにかを隠しているらしい――と気づき、彼の部屋へ向かうことにする。すると、なぜだか様子のおかしな彼に、突然唇を奪われて……!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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愛が重くてとてもよい
作家さん買いです。
イオス王国でのことや王太子はクソでしたが、それ以外の登場人物がみんなとてもよくてほっとするラストでした。
毛を逆立ててやったりしたティナの家族がいい仕事しすぎている。
リカルドの苦しみや切なさに胸が苦しくもなり、ティナのトラウマの様子にも苦しくなりましたが、すごく重い愛のおかげか2人が幸せでしかないところに辿り着けてとてもよかったです。
愛が重い男子、大好き!
次の作品も楽しみです!
神話の続きかもしれないね
神話と人間世界をブレンドしたお話。それも、作者様独自の神話なのかしら…でも、とても佳きでした。
神格に引き上げられた人間、その咎で冥界に堕とされた神。その二柱がどうなったかは、神話にはないという。それは、その続きがまだどうにもなってないとしたら…
神格を持ったかつての人間は、人間に戻され、人間を無理やり神格に引き上げた神は、その罰に苦しめられて、光のない場所に蹲っていた神を、光の世界へ連れ戻す…
二柱の間にはきっと愛があったんだと思う。
今回のお話で、神話が完結されたのだとしたら、人間の身には重すぎる宿命だわ
でも、ちゃんと乗り越えられた。
ヒーローとヒロインは、強い精神力と互いを思い遣る気持ち、内に宿った神の意志で成し遂げた。
とても良いお話でした。