あらすじ
■推薦!
・安野貴博さん(AIエンジニア)
「AI時代の生存戦略が全て書かれている!」
・入山章栄さん(早稲田大学ビジネススクール教授)
「山田さんという天才の中身を見事に言語化」
■SNS上で蔓延する冷笑主義を乗り越え、AIで激変する社会を生き抜くため、著者の3つの視点からアドバイス
(1)小説家:「『このミステリーがすごい!』大賞」大賞受賞(『ファラオの密室』宝島社)
(2)AI研究者:東京大学・松尾豊研究室出身
(3)経営者:マネックスグループ取締役兼執行役、元PKSHA Technology代表取締役(共同創業者)
■著者からのメッセージ「まずは、斜に構えることをやめる」
現代の人々は冷笑的で、夢を口に出そうものなら馬鹿にされ、挫折するまで監視されるようで息が詰まる。失敗すれば「それ見たことか」と袋叩きにあい、成功しても「なにかずるをしたんだろう」と陰口を叩かれる。
誰かの粗を探して冷笑するのはやめよう。
そうした行為が道徳的に間違っているからではない。何かをしている気になって、あなたを成功から遠ざけるからだ。自ら夢を掲げ、それに向かって進むほうがよほどいい。
【本書の主な内容】
・自動化された世界で、あなたの仕事は「ボトルネック」を探すこと
・報われないかもしれない、という恐怖を乗り越える
・目の前の年収を1割上げることにこだわるな
・SNSで文句を言うより、行動して変える
・相手の頭の中はわからない。だが常に想像し続ける
・一生懸命やる。そのために、自己理解を高める
・今日から使える会社で昇進するための裏技
・成功の要因を努力に求める人々と能力主義の罠
ほか
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Posted by ブクログ
若くして資産100億円を手にした、ということが途中で書いてあって、
正直価値観違うんだろうなーと、思ったけれど、
書かれていることは基本的なことで、
それをもっと確信をもって言える実際の試行錯誤と成功があるということなのかなーと思った。
ー進学校を出て、東大工学部でAI研究に取り組み、その間小説好きな知人ともかかわりを持ち、ビジネス・起業にも触れ、その後AIベンチャーの起業をして資産を得て、書いた本で受賞する。
結果にはそれまでの過程があり、結果的にそうなった、というふうにも言えるし、
同時に結果を結果として認識すること、そしてそれをどう解釈するかが、さらにその後に大きく影響する。
だからやっぱり、なにかに向かって取り組むこと、そしてそこで何かしらを結果として得ること、認識できること、は大きな力を持つものなんだろうと思う。
著者がいろいろ挑戦されてこられたことを知り、挑戦できる環境と資質が好循環で回っていたということもあったということもあるだろうし、そこで得たものをもとにさらに回していく人がいるのだと…。環境も手段なんだろうと思う。
そんな成功体験を踏まえて、もっとみんなにも挑戦してほしい、ということ、そしてきっとこの好循環を生み出してきた著者の心構えみたいなものを、書籍などを参照されながら共有されています。
_将来に向けた努力はこつこつと続けていく必要がある。
.
期待値と信頼
_現代は、期待値のプラスマイナスばかりが注目され、結果の絶対値に目を向ける人が少ないように思う。
情報社会で、事前に自分で色々調べられて、大体の予測ができるから、
より確率の高いほうを選びがちで、
あまり当たらないものは切り捨ててしまう傾向にある、というようなことが書かれていた。
実際どうなのかはわからないけれど、著者の視点ではそういう社会なのだろうと、そしてこれはどういうことなのだろう、自分はどうなのだろう、と少し考えさせられる。
一方
信頼の蓄積は、期待値に関する、ということで、相手の期待値より上かどうかによるということ。
信頼の重要性はビジネスをされる方は特に話されているけれど、やっぱ大事なんだろうなーとあらためて思う。
そして、信頼にしても、なんにしても、絶対その方がうまくいく、降順癌を生む、というのが、
ギバーになること、
自責、謙虚にふるまうこと。
成功者だから言える、と言っていたら進まない。
まず先に、心の余裕を持つことができるか、が試されているのかもしれない。
.
SNS、AI、新しく市場に出てきて、それは最先端にいる人たちにでさえ想像していなかったスピードで現実化して、私たちの生活をある意味脅威にもさらしている新技術たちとどう付き合うか。
これも基本的なことが書かれている。基本を大事にしたい。
誰かの上に立とうとか、
見栄を張ってしまうような行為とか、
思い返すとパラパラとある、
というか、
そう意識はしていなくても、実際のところそんな虚栄心の表れなんだろうということ、
思い返すといろんなところであって、
SNSとかはそういう人間の弱さみたいなものを悪用して、搾取して、ビジネス化されている場でもあるということで、
だからこそ、その空間はあまり近づいたり長居したりすべき場所ではない、ということだと思うし。
依存症ビジネス、廃人製造者会の真実、の本が何度が参照されている。
いろいろな規制が市場に追い付いていないことがわかる。
後追いでしか社会の規制をかけることはできないということを認め、それを前提に個々人のリテラシーや意識、自制を高めていくしかないのだろうと、思ったり。
私たちに心地のいい情報を伝え、
本当はためになる情報は精査されている。
そしてSNS空間が、理想のアイデンティティを作る場所になっている、という指摘。
欲望は他者の影響で形成される、とも論じられる(模倣の欲望理論)。
有名になりたい、注目されたい、将来の夢はYouTuber。
勇気論でも触れられていた、他者の評価を得ることが目的になってしまうような人生観の虚しさ。
無意識にしていることについてもっと考え続けたい。
.
SNSとかAIとかは、まあいろいろと興亡があるとして、
自分の主観の広がりを意識するというような視点が大事がかもと気づく。
人それぞれ、で片づけないで、そのそれぞれは、どういうふうに共有できるか、他者に害をなすものではないのか、独りよがりのものでないのか、反省する姿勢を常に忘れずにしたい。