あらすじ
中華の絶対権力者であると同時に、一人の親でもある皇帝にとって、皇太子の選定は王朝存亡を賭けた最重要課題であった。強烈な個性を押し通した先代と比較されて苦しむ二代目、甘やかされる三代目など、皇位継承に見られる構造的な困難を乗り越える秘訣を、秦の始皇帝から清の康熙帝まで歴代14人の事例から明らかにする。
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Posted by ブクログ
中国の長い歴史のかなでも後継者ということに絞って書かれた本。
中国に限らず、初代と二代目三代目では色々な角度からものを言われたり評価される。
秦の始皇帝か、清の康熙帝まで14の皇帝の後継問題について、皇帝自身だけでなく皇后やその縁戚また朝廷がどのように関わったか大変読みやすく書いてある。
嫡子か庶子かまた宮女というワードがでてくるが、それ以前に医学の問題もあり夭折されることもありどんなに立場のある強い皇帝であっても心の葛藤があったと思うと刹那くなる。
Posted by ブクログ
中国古装劇を色々観ているので、史実としての背景を知ることができるかと思って手に取った
本文は簡潔でわかりやすい上、欲しいところにこれまたわかりやすい図表が載っているところがとても良い
皇帝の呼び名がなぜ、廟号だったり諡号だったり元号だったりするのかについての項は、特に面白くて笑ってしまった
あとがきまでとても面白かった
(図)