【感想・ネタバレ】東大なんか入らなきゃよかった(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

東大卒業後に待ち受けていたのは、メガバンクでのつるし上げ、ブラックな官僚人生、市役所での壮絶ないじめ、終わらない大学院生活、地下街の警備員暮らし。華やかな未来とは程遠い現実に苛まれる卒業生を徹底ルポ。そんな東大入学を後悔する5人の姿から見えてきたものとは? 天才型・秀才型・要領型という「東大生の3タイプ」や学生の家庭環境など、知られざる東大の実態についても紹介する。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

東大卒の誰しもがが幸せなわけではない。当たり前のことに気付かされ、そして生きづらさを感じる東大卒の方々のエピソードが胸を打つ。
もちろんきらびやかな活躍をする東大卒もたくさんいるわけだが、この手の本は、じゃない方にフォーカスしていて、なぜか救われる思いを感じる。今ダメだとしても、いつか救いがあるように感じるからだ。自分だけではない。ちゃんと前向いて生きていこう。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

ちょっと小説以外を読んでみました。
最後の4つのヒントは、東大に関係ない自分でも、たまに見返して落ち着こうと思いました。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

タイトルを見て、何を贅沢なことをと思い購入。(もちろん僕は東大卒ではない)
読んでみて、成程、東大卒というだけで、他の人にはわからない苦労もあるんだなと思いつつ、やはり何を贅沢なことを言っているんだという結論に行きついてしまった。(僕は東大卒に特別な偏見をもっているのだろうか?)
確かに、高学歴ゆえに生きづらさを感じている人は一定数いる。が、東大は間違いなく日本の大学で最高の教育機関であることに間違いない。では、東大に人生を狂わされた人というのは、どの大学であったなら、人生に狂いが生じなかったのであろうか?
東大卒だが、年収230万円の地下街警備員の話が出てくる。これはこれでありではないか。
この話を読んた人がこの人の人生をどう思ったのか知りたい。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

私自身は東大なんか到底及ばない大学出身だけれど、本書における「要領型」の東大生と通ずるものがあると思った。
レベルは違うけれど、そこそこ頑張っただけでどこも落ちず、志望校に入れた。
結果たいした根性もない人間ができあがり、今、何者にもなれずいる。

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

周りからの期待や評価を気にしすぎるが、
その期待に応えられないという、
理想と現実のギャップに苦しむ東大卒の気持ちが痛いほど伝わってきた。自分もかつてはそうだった。

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

東大に入学した神童達(本書で取り上げられる元東大生たちは、何故か地方出身者が多いような気がするが…)の卒業後の進路・人生を追跡調査したルポ。
はじめのほうに、現在の東大の入試実態と学生生活とが明らかにされた後に、本書の中心となる5人の元東大生たちの挫折・苦悩がクローズアップされる。とはいえ、本書は全てが悲壮感に満ちた内容ではなく、途中たびたび筆者独特のユーモラスなツッコミが冴え渡っていて、そこまで暗澹たる読後感にはならないので、ご安心あれ。
こういった「エリートの蹉跌」ものを読んでつくづく感じることは、大切なのは、学歴や学校歴ではなく、「自分のキャリアについて早いうちから真剣に考えること」と、「周りの大人(家族や教師)が、そういった意識付けを子ども達に早い段階から施してあげること」ではないだろうか(しかし、そういった環境作りもまた、すごく困難な課題だが…)。
読者諸賢にとっては、本書で展開されるエピソードの一つ一つが、他人事ではなく、ぜひ他山の石にすべきであり、本書の眼目もそこにあるのではないかと思う。

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2025年04月26日

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