【感想・ネタバレ】日本で一番Jリーガーを育てた男は、なぜ大学サッカー部の監督なのか ~流通経済大学サッカー部監督・中野雄二の信念~のレビュー

あらすじ

大卒プロ選手を育てる指導力の源に迫る!!

日本でいちばんJリーガーを育てたクラブは、実はJの下部組織でも高校サッカーの強豪校でもない。流通経済大学サッカー部である。
今、日本代表で中心選手として活躍している守田英正選手も、流経大サッカー部出身である。
大学でサッカーを続けプロを目指す者は、高校でプロから声がかからなかった言わば負け組である。
そうした者を受け入れ再生しプロに送り出すという、この世界でも希であるシステムはどうやって構築させてきたのか。
また、チーム自体も中野監督が来る前は、無名の存在であり、その監督自身も、様々な挫折を経てここまで来ている。
言わば本書は、選手、チーム、そして監督の“敗者復活”の物語である!!

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Posted by ブクログ

意識を変えるのは簡単ではないし、意識を変えるためにも行動を変えたり、習慣を変えることが大事。一般論として。

ただ複雑な因果関係があるケース(まさにサッカーがそうだけど)において結果に対して一番大きく影響する因子は意識なのかもしれない。

一事が万事という言葉があるが、普段から自分勝手で利己的な人間が試合のときだけチームのため、仲間のためと献身的に動けるのか。動ける人もいるだろうけど、大多数らそうではない。

決めた事をやり切る、他の人のためにうごく、周囲に気遣う、約束を守るなどなど

日常からやれる方がサッカーでもそれが発揮できる蓋然性は高くなる。

いま、置かれてる状況を受け入れること。自惚れずに謙虚であることは成長のために大切な要素で、その上で自分が目指すもの、目指すところに対して何がどれくらい足りていないのか、そこにいる人たちと何が違うのか。そして、差を埋めるためにいかに努力していくか。

当たり前だけど、当たり前にできないことが書いてある。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

大学サッカー競合の流通経済大学で長らく監督を務められている
中野雄二氏のチーム運営に関する書籍。

ちょっと昭和っぽい香りも残るマネジメントですが、
意外と嫌いじゃないです。個人的には。
ゼロからサッカー部を育て上げ、寮を建て、
朝食を奥様と一緒に作り、
ピッチ外での行動に目を配る監督って、
あんまりいなさそうだよね。
それだけで選手に対する愛情を感じますが、
同時にこのスタイルはパワハラにもなりやすい。。

プロに育っていった選手たちは、
怒られているときは「意味不明、ナニクソ」精神だったでしょうし、
後から考えるととても感謝している選手ばかりでした。
特にプロ1号になった選手の努力・過程はすばらしかったです。

プロを目指す選手は読むと参考になるでしょうし、
監督がどんな視点で選手を見ているのかが
理解できる良書です。

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2025年04月23日

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