あらすじ
漱石の生きた半世紀(1867-1916)は、X線、電子が発見され、量子論が誕生し、特殊相対性理論が発表されるなど、古典物理学から現代物理学へと移行する激動の時代であった。
理科が得意で、自らも建築家志望であった漱石は、寺田寅彦と科学談義を楽しみ、作品にも最新の話題が登場している。
本書は文学者漱石の旺盛な好奇心に従って、熱、光、量子、時間と空間について物理学発展のあとを辿り、乖離する文科と理科の交流を目指す。
■□■目次■□■
序章 漱石と物理学―文科と理科の交流
1章 古典物理学の完成―激動の嵐の前
2章 新しい自然観の台頭―19世紀から20世紀への転換
3章 量子仮説の提唱―人間からの離脱
4章 量子力学の誕生―極微の世界に向けて
5章 相対性理論の誕生―時空概念の変革
終章 再び漱石と物理学―文学の中の“自然法則”
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Posted by ブクログ
夏目漱石が同時代の物理学に関心をいだいていたことを話の枕にして、19世紀から20世紀にかけての相対性理論および量子力学に代表される物理学の革命を、一般の読者に向けてわかりやすく解説している本です。
タイトルから、漱石についての本だと思って手に取ったために、やや期待はずれでした。本書の解説そのものは、物理学についての素養のない読者にとっても読みやすい文章で書かれているように思います。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
漱石の生きた半世紀は、X線、電子が発見され、量子論が誕生し、特殊相対性理論が発表されるなど、古典物理学から現代物理学へと移行する激動の時代であった。
理科が得意で、自らも建築家志望であった漱石は、寺田寅彦と科学談義を楽しみ、作品にも最新の話題が登場している。
本書は文学者漱石の旺盛な好奇心に従って、熱、光、量子、時間と空間について物理学発展のあとを辿り、乖離する文科と理科の交流を目指す。
[ 目次 ]
序章 漱石と物理学―文科と理科の交流
1章 古典物理学の完成―激動の嵐の前
2章 新しい自然観の台頭―19世紀から20世紀への転換
3章 量子仮説の提唱―人間からの離脱
4章 量子力学の誕生―極微の世界に向けて
5章 相対性理論の誕生―時空概念の変革
終章 再び漱石と物理学―文学の中の“自然法則”
物理学と漱石の対照年表
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