あらすじ
森永卓郎が全日本人と息子康平に遺す激動の時代を生き抜く知恵と心のありかた。金、生き方で道を誤らないための最期の提言!
原発不明がんと闘いながらベストセラーを執筆し続ける森永卓郎と、現場感を重視した実践的な独自の経済学を展開する息子の康平が、いまの日本のさまざまな病巣についてガチンコで語り合った魂の一冊!!
政府への不信、エリートたちによる搾取、挑戦する気概を失わさせる絶望的階級社会……それでもいまこれからを生きるしかない私たちは、この現実とどう向き合い、乗り越えていくべきなのか――。
第一章 来たるべき大恐慌からいかに逃れるか 森永卓郎
第二章 有事・紛争という地獄はすぐそこまで迫っている 森永康平
第三章 「令和恐慌」をもたらすのは誰か 森永卓郎
第四章 「投資アレルギー」につける薬 森永康平
第五章 なぜ金融業界は詐欺師ばかりなのか 森永卓郎
第六章 マクロとミクロの混同が日本をダメにした 森永康平
第七章 「身分社会」に潰されないための生き方 森永卓郎
第八章 「自己責任おじさん」にどう対抗するか 森永康平
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Posted by ブクログ
幅広いテーマ・複数の見解、初心者にも読みやすい
森永さん親子が複数のテーマで自身の見解を交互に語る。投資や身分社会の話など、複数の見解が聞けて、ふむふむ、ととても分かりやすかった。それで、じゃあ自分はどうするかなんだけど、ミクロ的には自分の幸福は自分で見つけていこうと思った。「それでもこの国で生きていく」のだから。そしてマクロ的には、一人一人が政治に関心を持つことが大事だなと改めて思ったので、今日の選挙はいつもよりしっかりと各政党の政策を見てから行った。読んで良かった。
Posted by ブクログ
全く経済知識がない私でも読み進めることができた。
台湾有事、韓国有事など、日本のこれからの直近起こり得る出来事が記載されており、勉強になった。
Posted by ブクログ
森永卓郎さんと森永康平さんの書いたパートが交互になっている構成となっていて、意見が一致するところもあるが全体的には異なっているものが多かった印象。
どちらの考えに近いかは各個人によると思う。新NISAの成長投資枠も活用しようと思っていたが、一旦よく考える材料にもなった。
今の政治的な動きも見ながらどうするか判断していきたい。
Posted by ブクログ
康平氏はこの本で初めて知ったけど、父親よりもバランスが取れている印象
対談じゃなくて残念という感想もあるけど、これだけ見解が違っていたら難しいんじゃないかな 親子なら尚更 私はこの形式で良いと思う
Posted by ブクログ
森永親子が、交互に見解を述べる形式。
親子で共に金融関係の仕事をしているが、意見が同じところもあれば、違っているところもあり、興味深い内容でした。
<以下、抜粋>
国がダメ、政治がダメと人のせいにしていても仕方がない。自分のためにやれることをどんどんやっていくほうが、成功に近づけるだろう。
Posted by ブクログ
森永親子の共著。卓郎氏は、亡くなる直前まで仕事を続けておられて、凄いと思った。
父親の方は、「イケメンと金持ちは自分の敵」などと書いていて、結構独断と偏見に満ちた方である。
息子さんの方が、他人の言うことも良く聞き、いろいろと説得力のある方だと思った。
Posted by ブクログ
親子で交互に章を紡いでいく訳だが、森永卓郎のややもすれば暴論のような説を、息子康平が冷静に否定すべきところは否定し、自分の考えを展開していく内容となっており、とてもバランスが取れていると感じる。
Posted by ブクログ
『森永卓郎氏、最後の提言』
と呼べるに相応しい一冊なのではないかの一言。
「もうじき大暴落が来る」
という言及がまさに今トランプ関税により的中している。
ただ卓郎氏の一点張り、というわけでもなく森永康平氏の見解も同時に述べられていて1つのトピックに対して俯瞰して考えられる構成でスッと読むことができた。
『身分社会』=正社員と非正規雇用の格差、という部分は私自身も同じような経験をして非常に共感したため、前著である『身分社会』も手に取ってみたいと思う。
Posted by ブクログ
書籍を用いて親子で対談形式になっている。
親子であっても考えが合うところもあれば、そうでないところが当然ある。その中、考えが合わないところを批判するのではなく、理論をもって考えを述べる、いわば議論形式のような印象を持ち、互いの言い分がよくわかる一冊で会った。
日本という国における経済、この状況を知るためにも必要不可欠な1冊ではないかと思う。義務教育の中で経済やお金にまつわる話はそう触れられず育ってきているからこそ、今、読むべき一冊であると感じた。
Posted by ブクログ
現在の日本の経済状況を解説したうえで、今後株価は下がるため投資はしない方が良いという内容に見られました。株式相場は誰にも読むことが出来ないと言われているためどの程度この内容に共感するべきか迷うところではありますが、ひとつの視点として持っておくべきだと感じました。
Posted by ブクログ
文化放送のラジオ番組で、康平さんが『昨日も親父のコメントのせいでコールセンターが鳴り止まなかった』と言っていたのを思い出しました。
卓郎さんは、言葉の選び方が大変に豊かですし、かなり偏ったお考えですが、信念、理念がブレないし、そういう考え方もあるなー、なんて思いながら読みました。
投資銀行の表現はクスッとしてしまった。
康平さんは、さすが今どきの方で堅実なお考え。
そして、お父上のことをちゃんと立てている。
どちらが正しいとかないですし、それぞれが思う考え、理念などを本にしたと思えば、有名な親子とも経済アナリストの話が読めるとても豪華な本だと思います。
Posted by ブクログ
「株価は大暴落する」と断言する父に、「そんなことは誰にもわからない」と慎重な息子。「投資銀行はロクでもない」と暴露する父に「彼らも所詮は普通の会社員」と理解を示す息子。「田舎暮らしこそ天国」と薦める父に「地方に住むのは簡単ではない」と諫める息子。「ロクに働かない富裕層の存在は不公正」と指摘する父に「格差是正よりも全体を上げていくべき」と主張する息子。斬新な考えで人を惹きつける父に、良識を諭す息子。子は親のコピーではない。信念も芸風も違っていい。「ここは賛同、それは違う」。それぞれを評価し、楽しめばよい。
息子氏が原発再稼働に理解を示しているのは残念であり、腹立たしく感じた。父が諭している放射性廃棄物が溜まっていくという問題はどう考えているのだろう。「デメリットも認識すべし」というがそのデメリットを大きく上回って余りある稼働するデメリットはどう考えているのだろうか。ここは父親の遺志を継いで欲しかった。
Posted by ブクログ
幅広い論点だった。親子で交互に論述する形式だったが、どの論点からも日本の問題は深い。全て政治の腐敗だろう。この国はあと20年後どうなっているのだろう。金持ちに都合のいい国だ。本当に危うい国だということを再認識した。