あらすじ
登場人物全員、偽善者。
読んだら”人間不信”になる、エゴイスティック・ミステリー!
幸せ絶頂の結婚披露宴のさなか、新婦・沙也香が吐血して倒れてしまう。カメラマンの桜庭によると、シャンパンに毒が混入していたようだ。
犯人捜しに乗り出す新郎・和臣と桜庭だったが、容疑者である彼女の親友や母の偽善ぶりが次々と明らかになり、さらに沙也香のどす黒い過去も見え隠れして――。
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Posted by ブクログ
とある夫婦の結婚をめぐる、エゴイスティックミステリー。
エゴイスティックミステリーて何?と思いましたが、読んでわかりました。
登場人物の多くが、相手のことを想って⋯という理由で良心を押し付ける偽善者でした。
毒を盛った犯人を探すべく和臣と桜庭が、各人にあたるたび、知らなかった面が次々と明らかになり、それによりえ!え!となり、物語に惹きつけられるとともに、疲弊したのは、自分が和臣のような単純な人間だからなのかなぁ⋯と思いました。
桜庭のアイデアとはいえ、沙也香が自分の意志で和臣の愛を試したり、離婚後平気で実家に帰ったりしたことから、図太いところもあるとわかり、なんだかホッとしました。
Posted by ブクログ
テンポ感がとてもいい。
飽きずに読めると思う。
結婚式挙げた人は、友人たちにどうだった?と、
聞けばよかったというけど
実はこう思ってるとか裏側みたいなのが少し見えて辛い。
このお話は再婚で、同じ友人や元妻を呼ぶのは流石にやばいと思うが。
人間は夫婦であっても他人。
異文化同士なんだなと思いつつ、
この本の登場人物はヤバいやつにはヤバいやつが集まるなと思わせてくる。
結婚式のプランナーさんが犯人だったのは予想してなかったなー。花嫁がヒロインぶりたくて自分で入れたかと思った。
毒親も悪いけど、
意地悪な友人とか毒親と距離を取らない花嫁もやばいなと。
結婚式って色々な思惑が渦巻いてますなぁ。