あらすじ
東日本大震災後、自らの仕事の根本が揺らぐように感じた染織家・志村ふくみが、長年交流のあった作家・石牟礼道子へ手紙を送って始まった往復書簡。折しも、石牟礼は生涯最後の作品として新作能を構想しているところだった。作家と染織家が新しいよみがえりを祈って紡いだ次世代へのメッセージ。往復書簡と二度の対談、遺作となった「沖宮」を収録。
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Posted by ブクログ
小学校の教科書に載っていた大岡信さんの「言葉の力」というエッセイで志村ふくみさんの名前を知って、そのまま忘れていたのに大人になって志村ふくみさんのお名前を見た瞬間に桜を染める話が鮮やかによみがえって以来、志村さんのファンです。書評でこの本を見かけて手に取って糸の美しさにどきどきしました。石牟礼さんといえば「苦海浄土」があまりに有名で重たい印象があり敬遠していましたが、「沖宮」観たくなりました。
対談の内容については、わからないところもあり、納得するところもあり、色々ですがお二人の真剣に打たれました。