あらすじ
上田秋成の『雨月物語』は、人の心の中の闇を、厳しく美しく描いた小説集である。怨霊と生者の対話を通して、人間の愛憎や執着、欲望や悔恨をあますところなく表現し、近世怪奇文学の最高峰といわれている。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
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Posted by ブクログ
怪談と習ったが、そんなに怖い話ではなかった。それにしても悪人に優しい。仏教が根底にあるからだろうか?
菊の節句の約束(菊花の約)は、義兄弟の約束を果たすため自害して幽霊になって現れる話。ラストが予想外だった。
真間の故郷(浅茅が宿)は、夫の勝四郎がひどい。妻の宮木が止めるのも聞かず京都へ行くし、病気が治っても7年も戻らないし。宮木が一途に描かれすぎている面はあるにしろ、いやひどすぎるだろ?
鯉になったお坊さま(夢応の鯉魚)は、怪談なのかな?どうせなら、危機一髪で鯉を助けてあげたかった。
大釜の占い(吉備津の釜)は、正太郎がありえない!健気に尽くしてた磯良なのに、浮気した上に磯良を騙して、そのお金を持って2人でにげるとか!磯良を恐く描くのはやめてほしい。
その後の作品もそれぞれ怖かった。