あらすじ
離れていい。ひとりでいていい。
誰かとうまくかかわるための、心地よい「心の守り方」とは?
予約が絶えない心療内科医の「近づきすぎない」幸せの秘訣。
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人間関係は、なければ寂しく、
あれば煩わしいものですね。
ときどき、ほどよい孤独を選んでみませんか?
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93歳の現在も、日々診療に向き合う心療内科医の藤井英子医師。
現役で仕事を続けるなかで紡ぎ出される自然体の言葉が評判です。
日常の暮らしのなかで、心がすこし曇り空の日、雨降りの日など、
ふと立ち止まる日に心を軽くする言葉が満載です。
前作『ほどよく忘れて生きていく』の感想にあった「1日誰とも話さない日があってさびしい」という声に、先生がお答えするかたちで、「ほどよく孤独に」というメッセージが生まれました。
人間関係も、人の目も、情報も、
「すこし離れている」くらいでちょうどいいのかもしれません。
日々、自分の心に目を配り、からだを動かして、人間関係をすこし軽やかにする。
見開きに1つのお話で、さらりと読めるのに心に残る、
ずっと手元に置いていただきたい1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この著者の本やっぱり好き。
前作のほどよく忘れて生きていくも好きだった。
今回の作品もまた作者の思い溢れる、優しい、ホッとする言葉が詰め込まれている。
文字なのにまるで著者と直接会話しているような錯覚だった。
文章の表現力も上手なんだなぁと思い関心を持った。
日々人生の中で大切なこと、しかし当たり前過ぎて忘れてしまうことそんなことを思い出させてくれる著者。読むだけで安心し、勇気を持てる。
繰り返し読もうと思って敢えて線も付箋も貼ってない。
Posted by ブクログ
自分の今を大切に生きることを痛切に感じた。
年齢に惑わされず生涯を生き切るエールを感じた。
人との関わりで生きづらさを感じている全ての人に薦めたい本。
Posted by ブクログ
93歳、今なお現役医師の著者。
精神科医であり、漢方の専門医でもある。
そのため、東洋医学の視点から、"孤独"や"老齢期"に関わらず、日々の社会生活で悩める人への、心身ともに健やかにいるための知見が散りばめられていた。
何よりも、文面や言葉選びなどから著者の物腰の柔らかさやお人柄が伝わってきて、読んでるだけで優しい言葉をかけてもらってるようだった。
"孤独"というと寂しい印象があるけれど、ひとりで自分自身と向き合って自分を大切にする時間は必要だと私も思うし、それは寂しいものでは全くない。
むしろ、SNSなど必要以上に人と繋がり過ぎて疲れたり傷ついたりすることのある現代人には必要かも。
それに、どんなにひとりでいても、ひとりきりで生きていけるわけではない。社会に生きている限り、間接的にでも、必ずどこかの誰かに支えられている。
逆に、自分自身も、ささやかなりともどこかの誰かの支えになっているはず。
人と繋がり合いながらも、うまい距離感をとって自分を保って生きていく。(=ほどよく孤独に)
この価値観は、心に留めておきたい。
Posted by ブクログ
92歳の作者が経験したこと、考えたことが心に伝わる。当たり前のことが多く書かれてあるがなかなか実践できないことも書かれてあって痛感した。できることを増やしていきたい。
Posted by ブクログ
御年93歳で現役心療内科医を務める著者による孤独、あるいはひとり時間の大切さを説いた一冊。
流石のキャリアと経験から紡がれる言葉は、説得力に溢れており、自分を見失いがちな現代人には刺さる言葉が多いように思う。
「あらそうですか」の精神は、是非参考にしたいと思えた。
気にしすぎ、よくない。
Posted by ブクログ
93歳で現役の心療内科医の著書。あっという間に読めた。
自由と孤独はセット。大切なのは今と今から、それだけ。だから過去にとらわれず、今の自分に不要なものは置いていく。そうすれば遠くまで行ける。断捨離の核心をついているようなメッセージが特に心に残った。おそらくそれはモノだけでなく、人間関係とかあらゆるものを指しているのだと思う。最近、今まで仲が良いと思っていた人と距離感を感じるようになったが、一度手放すのもありなのかもしれない。孤独を恐れずに。
歳を重ねるごとに感じる孤独。大人ってこんなに孤独だったのかと気付かされる日々。でも家族がいる人も、大勢に囲まれている人も、皆きっと孤独なんだ。この孤独を良い方に捉えて生きていくしかない。
人生をよりよく生きる指南書のようなものに出会えてよかった。
Posted by ブクログ
93歳の心療内科医の「心を自由にする」言葉から
人間関係は、なければ寂しく、
あれば煩わしいものです。
どこかに属していないことを
残念に思う必要はありません。
「おひとり時間」を充実させると
人に依存せず自分らしさを保てます。
友だちでなくていいのです。
「気軽に話せる人」が
ひとりいればそれでいい。
親戚や身内でも、ご近所さんでも、
「何でも話せる」より
「気軽に話せる」人を見つけます。
年齢制限はもったいない。そして
自分の可能性を遮るのは、多くの場合、
誰かではなくて自分です。
何歳になっても新しいことに
挑戦していい。
誰も止める人はいないのです。
悪い事が起こったら、いいことの
種が蒔かれたと思いましょう。
いやなことのなかにも
いいことの種があることが
人生の彩りだと思います。
などなど 私が元気を頂いた言葉です。
Posted by ブクログ
大項目が羅列されていて読みやすかった。
孤独を感じるのではなくお1人時間を感じる。
この時間に対する価値観を少し変えてあげることで
人生における幸福度はあがると感じた。自分らしい時間とは何か。この2年ぐらいずーと僕はカフェに寄りつくようになった。勉強、本、このカフェ時間を通じて知見や知識が少しでも広がるといいな。そんな想いを感じながら今後も過ごしていきます。
Posted by ブクログ
93歳の精神科女医さんの著書。
年齢と共に自分との折り合いをつける必要性を本を読んで思いました。
過去は忘れて未来に憂いを持たず今出来る事、自身の人生を楽しく有意義に過ごす事
子育ても終わり姑を見送った後だけに身に染みる含蓄ある言葉の数々でした。
Posted by ブクログ
90歳越えで自身が設立した漢方心療内科医院で診療を行なっている著者が、年齢を重ねても心身ともに健康であるために大切なことを説明した本
正確に覚えていないが、孤独感があるほど寿命が短くなる傾向があるみたいな話を、どこかで聞いたことがある。一人の方が気楽なことも多いのにな。。などと考えていた時に、この本を見つけて手に取った。もう少し、孤独と幸福感について掘り下げて書かれていることを期待していたが、どちらかというと、幅広い事柄について、細かく節を区切って書かれている本だった。個人的には、もう少し、タイトルの内容を掘り下げてくれたら良かったと感じた。
人間関係については、至極当たり前のことだが、結局は距離感なのだと、本書を読んで改めて思った。武道の間合いに似ている気がするが、誰といつ接するかによって、他人との適切な距離感は常に変わり続けるし、間合いの取り方と同じく、常に意識して訓練しないと、この距離感の取り方は向上しないと思う。
それにしても、90歳を越えて、この柔軟さとバイタリティは本当に驚嘆するしかない。特に年配の方々に大きな活力をもたらせる本な気がする
Posted by ブクログ
藤井先生は93歳、現役で働いているかた。本当にすごいなと思いました。日々なにか面白いことはないかと常にアンテナを立てているのも、すごいバイタリティーだと思いました。
人が健やかでいられるのは人とのつながりのおかげ。同時に人が健康を損なうのもまた人とのつながりによるもの。
人との適度なゆるいつながりはとても重要だと思いました。
自分は、過去に極端に孤独の状況になり、苦しんだことがあります。
やはり誰かしらとつながりがないと、メンタルが保てないことを痛感しました。
印象に残った言葉
日々生活で大切なことはメリハリをつけること。生活の「リズム」の中に刺激の「メロディ」をつくること
Posted by ブクログ
孤独=自分を整える時間として味わう。人とのつながりを大切にしつつ、必要以上に群れない距離感が心地よい。ページをめくるたび、自分の生活にも「静かな空白」を増やしたくなった。孤独は欠けている状態ではなく、むしろ満たされるための余白なのだと気づかせてくれる一冊。