あらすじ
疋田香織(ひきたかおり)の母・瑛子(えいこ)が会長を務める団地共済会には団地外の何十戸かの住民も参加していた。ある日、団地に住む男性が団地外の住民を殴り、被害者が亡くなってしまう。新旧住民の間に深く渦巻(うずま)いていた「対立」が一気に顕在化(けんざいか)する。高校からの帰宅途中、事件の瞬間を目撃していた香織は、瑛子とともに騒動に巻き込まれていく。何気ない日常に潜む不安を描いたサスペンス!
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Posted by ブクログ
顔のない十字架
棚から落ちて来た天使
うつむいた人形
などと,「ミステリー劇場」という分類になっている。
団地と旧住民の間の軋轢
フリーライタと雑誌
昔の同級生
いくつかの要素を,限られた人間関係の中に埋め込んでいる。
人が亡くなったことの責任をどうするのか。
最後は,あっけなく終わって行く。
なにか違う。
なにかおかしい。
何か物足りない。
それが現代社会なのかもしれない。
団地における家族と近所づきあいの実態なのかもしれない。