あらすじ
1966(昭和41)年、日本の出生数が統計史上最低を記録した。原因となったのは迷信。60年に1度めぐってくる干支、丙午(ひのえうま)にまつわる俗言のためだった。高度経済成長の只中、たった1年、なぜ迷信がそこまでの出生減をもたらしたのか? 昭和のひのえうま生まれの計量社会学者が、迷信の成立した江戸期にまでさかのぼり、拡散・浸透のタイムラインをつぶさに追いながら、日本でだけ生じた特異な「社会現象」を読み解く。
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Posted by ブクログ
2026年は丙午と言うことで手に取りました。
人口減少や社会文化の変化から、体感として令和の丙午による出生の凹みは起こらないと考えていましたが、それを丁寧に言語化してくれていました。また、時代によって丙午による出生減の要因や方法が異なることは意識できていなかったので新鮮でした。
60年後には「ひのえうま」の存在自体が薄れているだろうことを考えると、なんだか寂しくも思いました。
Posted by ブクログ
迷信が社会通念に及んで結果として人口減少まで至るなんて何とも奇妙だし不思議だ、と思い読んでみた。
元を辿ればメディア発信だったと知ってとても驚いた。SNSでも反証記事が逆に炎上して拡散されるケースはあるからそれと同じことなんだろうなぁ。拡散されたデマが時代時代で良いように捉えられ使われた、と。(別軸だけど「夜桜お七」の元ネタがこれと知ってへぇ〜となった)
この本にも書かれていたけどこの年に産むことを恐れているのではなく社会的不利益を被ることを恐れているのだから、データを解析し昭和のひのえうまで不利益を被った人はほとんどいなかった、むしろ得した人もいたと結論づけたこの本は重要だと思う。
こういう切り口で解き明かすの面白い。読めるか自信なかったけど読んで良かった。